ミュージシャンの高橋幸宏と歌手の野宮真貴が、1月17日にスペースFS汐留にて行われた映画『男と女 人生最良の日々』公開記念トークイベントに出席。1966年製作の『男と女』の絶大なファンである2人が、作品への思い入れや“大人の恋愛のたしなみ方”について語った。
・映画『男と女 人生最良の日々』公開記念トークイベント、その他の写真
男女の機微を見事に描いた恋愛映画の金字塔として今なお語り継がれる、クロード・ルルーシュ監督の名作映画『男と女』は、1966年に製作され、カンヌ国際映画祭で最高賞“パルムドール”を、米アカデミー賞で最優秀外国語映画賞を受賞。その続編となる映画『男と女 人生最良の日々』は、第1作目から53年後の主人公の男女2人の物語を描き、アヌーク・エーメとジャン=ルイ・トランティニャンが当時と同じ役柄で再び共演を果たしている。
イベントのゲストは、1967年の日本公開当時、『男と女』を劇場で18回も鑑賞した高橋と、2016年に『男と女』50周年記念としてフランシス・レイの世界的名曲「男と女」をオフィシャル・サポーター・ソングとして発表した野宮という、『男と女』を愛してやまない2人。音楽活動はもちろん、様々な分野でトップを走り続ける“かっこいい大人”の代名詞である2人が、本作を通して“大人の恋愛のたしなみ方”をたっぷりと語り合った。
トークの前には、野宮がアコーディオン奏者を従えてしっとりと「男と女」を歌い上げ、会場を魅了した。ルルーシュ監督にこれまで2回ほど会ったことがあるという高橋は、ひと足早く本作を鑑賞した感想を「最初の10分のジャンの表情だけでこの映画は成功と思いました。劇中、すごいシュールな映像やギャグを入れてくる。映画なのか夢なの分からない。その映像がすごくいい」と語り、野宮は「第1作目は、大人の恋のおしゃれ映画として大好きだったので。今回はまたあの2人に会えるという嬉しさ、どういう風に描かれているかという期待と不安が入り混じって観たのですが、また2人が再会して、新しい恋が始まるという本当に素敵で幸せな映画になっていました」と2人揃って絶賛した。
さらに野宮は「前作でのアヌーク・エーメは私にとって大人の憧れの女性像。第1作目当時の彼女の年齢を超えた今でもそう思っています。私自身ファッションにもとても影響を受けていて、ベッドシーンの黒い下着やムートンコート、シンプルなセーター、センターパーツのボブヘア、クラシックなアイラインメイクとか、ちょっと意識しているんです。あと、彼女の髪の毛が艶々でふわっとしていて……加齢していくと普通水分を失っていくものだから、あれはさすがだなと思いました!(笑)フランス人特有のさりげないメイクをしているのですが、赤い口紅をつけているのは女性であることの誇りのように感じましたね」と憧れのエーメについて熱く語った。
劇中に登場する、ドーヴィルの有名ホテルに2回宿泊したことがあると明かした高橋。第1作目の『男と女』がヒットしたことで有名になったホテルだが「僕が泊まったのは(劇中で2人が泊まる)26号室じゃないけどね! 見学させてくださいとは恥ずかしくて言わなかったけど(笑)、昔と全然変わっていなかった。大好きなホテルです。ドーヴィルは可愛い街だから、虜なんですよ」と振り返った。
野宮はこれから本作を観る人に向けて、「若い方になら『前作をすぐ観て』と言いますが、親御さんと一緒に観に行くのもいいのかなと思います! それぞれの恋愛のときめきとか語り合って」とアドバイス。それを受けて高橋は「僕が観たときは中学3年生だったから、親と一緒に行ったことはないですね(笑)。今の中学3年生が観たら頭でっかちな子供になるかもしれませんねえ。お勧めしない!」とコメントし、場内の笑いを誘った。
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