俳優の宮沢氷魚が1月20日、明治大学の駿河台キャンパス内で実施された主演映画『his』のプレミア試写会に藤原季節とともにサプライズ登場。川をテーマにした卒業論文のエピソードなどを語り、川好きな一面を明かした。
・宮沢氷魚&藤原季節が登場!『his』明治大学プレミア試写会、その他の写真
本作は、2019年放送のドラマ『his〜恋するつもりなんてなかった〜(名古屋テレビ)を前日譚とするヒューマンドラマ。かつて恋人同士だった男性2人、井川迅(宮沢)と日比野渚(藤原)が8年ぶりに再会し、自分たちの生き方を模索する様を描く。
宮沢は今回、映画初主演。LGBTQを題材とした本作について「最後に奇跡的なシーンが起きる。これは、台本にも書いていないセリフや出来事がある。それを頭の片隅に置いておきながら、最後を楽しみにしてほしい」とアピール。
藤原が演じる渚は、迅の前に子どもを連れて現れる。藤原は「この映画に出演したことで、けっこう自分の中に変化があった」と明かし、「自分に対して、少しずつ正直に生きられるようになった。自分の中でも、表と裏がつながっていく感覚というか、『僕はこういう人間なんだ』ということを少しずつ表現できるようになってきました。もし僕が10代、20代のときにそれができていたら、もっと人生楽しかっただろうなとか、大学も中退しないで済んだだろうなとか思った。今日はこういう形で大学に戻ってこれて、個人的に感慨深いです」と語った。
一方、藤原は自身の体験をもとに「自分から好きになる」と回答。「僕が学生の頃、今もなんですけど、自分が誰からも好かれないこととか、大切にされないことに対していつも苛立っていた。まわりの人のことを『くだらねぇな』という目線で見ていた。大学に行ってもなじむことができず、それで結局通うことをやめてしまった。あれから7年くらい経って、誰かに好きになってほしかったら、自分から好きにならないとダメなんじゃないかと思った。それを今、実践して生きているところです。実践して生きてみたところ、けっこう調子がいい(笑)」と話し、会場の笑いを誘った。
宮沢はまた、自身が書いた「東京都内の川の環境変化について」の卒論を述懐。「川が大好き。江戸時代から(宮沢が卒業した)当時、平成何年まで川がどう変わっていったか。そしてその川が東京に、歴史的貢献度というか、社会貢献をもたらしたかという研究をした。英語で85ページから100ページ近く、1年かけて書いた。楽しかった。ぜんぜん苦じゃなかった」と明かし、その卒論は「音読したいくらい。いいのが書けたんですよ」と自信満々。川については「今でも愛してる」と告白した。
藤原が「(本作の撮影現場である)白川町で川を見たときめちゃくちゃ楽しんでたもんね」と言うと、宮沢は「今まで見た川の中でトップ3に入る」と思い出してニッコリ。落ち着いた口調で「もう1回、川の勉強したいな」とつぶやき、川への愛を吐露した。
『his』は1月24日より全国公開となる。
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