女は床下に愛を隠す…息もつかせぬ緊迫感に満ちたヒューマンサスペンス
江口のりこを主演に迎え、森ガキ侑大監督が吉田修一の小説を映画化したヒューマンサスペンス『愛に乱暴』。本作より、江口からの残暑お見舞いカードと、夏の日のエモすぎるメイキング予告を紹介する。
・【動画】江口のりこ、姑・風吹ジュンとリラックスした笑顔/映画『愛に乱暴』メイキング予告
夫の実家の敷地内に建つ“はなれ”で暮らす桃子は、「丁寧な暮らし」に勤しみ毎日を充実させていた。そんな桃子の周囲で不穏な出来事が起こり始める。平穏だったはずの日常は少しずつ乱れ始め、やがて追い詰められた桃子は、いつしか床下への異常な執着を募らせていく…。
数々の権威ある文学賞を受賞し、「悪人」「さよなら渓谷」「怒り」など多くのベストセラーが映画化されてきた吉田修一の同名小説を、『おじいちゃん、死んじゃったって。』(17年)『さんかく窓の外側は夜』(21年)の森ガキ侑大監督が映画化した本作。主演は唯一無二の存在感とユニークで高い演技力を持つ江口のりこ。共演には小泉孝太郎、風吹ジュン、馬場ふみから個性豊かな俳優陣が名を連ね、江口扮する主人公を追い詰めていく。
今回紹介するのは、江口から到着した残暑お見舞いカード。生い茂る緑の中で夏らしい黄色のワンピースを着てチェーンソーを抱きしめ、何かに心を馳せる表情を浮かべるのは、主人公桃子に扮する江口。その姿にひんやりと肝を冷やすカードとなっている。
また、メイキング予告動画には、まさに昨年の今頃、灼熱の太陽の下で敢行された映画撮影中のキャストとスタッフたちの笑顔の舞台裏が収録されている。映画が撮影されたのは2023年8月。“命に関わる危険な暑さ”という注意喚起が日々呼びかけられる酷暑の中、この暑さがもたらした狂気が本作の重要なエッセンスとして本編を彩っている。
江口扮する桃子からの、残暑お見舞いのボイスメッセージから幕を開ける本映像は、一丸となって暑さに負けない笑顔で乗り切った撮影時の様子と、次々とフィルム番号を記すカチンコを順番にリレーしていく森ガキ組のキャスト&スタッフたちのシーンで構成。本編とは違ったリラックスした笑顔を見せる江口、風吹や馬場、斉藤陽一郎らキャスト陣の様子も交え、原作者・吉田修一、森ガキ監督の熱いコメントも載せて、映画製作の過酷さとそれでも大人たちが夢を追う映画という魔術のすばらしさを感じさせるエモーショナルなメイキング予告となっている。
森ガキ監督は猛暑での撮影について「浅野忠信さんの記事の中で相米慎二監督の夏の現場についてふれていて、『真夏の暑さのおかげでいいものが撮れる』といった発言を読みました。桃子だけでなく照子や真守も含め、人間のおかしさみたいなものが、この暑さのおかげで出てきた気がします」と振り返っている。
『愛に乱暴』は8月30日より全国公開。
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