志村けんと菅田将暉が、山田洋次監督映画『キネマの神様』でW主演をつとめることが決定。松竹映画100周年記念作となる本作は、原田マハによる同名小説の映画化で、志村と菅田は映画を愛する主人公を2人1役で演じる。ともに山田組に参加するのは今回が初めてで、志村は21年振り・2度目の映画出演(声の出演は除く)にして、初主演の大役を担う。
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松竹映画は、前身となる松竹キネマ合名社の設立、そして数々の名作を世に送り出した蒲田撮影所を開所した1920年から、今年で100周年を迎える。そのメモリアルイヤーを記念して製作されるのが本作『キネマの神様』。監督は、日本映画界を代表する名匠・山田洋次。原作は、これまで数々の文学賞を受賞してきた人気小説家・原田マハによる同名小説。彼女が自身の家族や経験をもとに書きあげた思い入れ深い作品を、山田監督が松竹らしい「家族」をテーマにした映画へと昇華させる。
W主演をつとめるのは、お茶の間に多くの笑いを届けてきたレジェンド・志村けんと、実力・人気ともに若手ナンバー1俳優の菅田将暉。初共演となる2人が世代を超えて、2人1役で主人公を演じる。1999年の『鉄道員』以来21年振りの映画出演にして、初主演の志村は「松竹映画100周年という節目の作品に選んでもらい光栄な事だと思っております。 ありがとうございます。山田洋次監督の作品もたくさん見ていましたので、 緊張感と不安を感じつつも撮影に入るのをとても楽しみにしています」と期待のコメントを寄せた。
同じく山田組初参加となる菅田は「山田洋次監督のもと、キネマの神様が微笑んでくれるよう丁寧に紡いでいきたいと思います。脚本を読みながら、体が熱くなりました。この世界に入って良かった。そんな風に思いました」とコメントし、作品への高揚感をにじませた。また、名女優・宮本信子と若手実力派の永野芽郁の出演も決定し、松竹映画100周年記念作品にふさわしいオールスターキャストが顔を揃えた。
主演の志村が扮するのは無類のギャンブル好きな男・ゴウ。妻・淑子(宮本)や家族にも見放されたダメ親父だが、そんな彼にもたった一つだけ愛してやまないものがあった。それは映画。行きつけの名画座の館主・テラシンとゴウは、かつて映画の撮影所で働く仲間だった。若き日のゴウ(菅田)たちは、時代を代表する名監督やスター俳優に囲まれながら夢を追い求め、青春を駆け抜けていた。しかしゴウとテラシンがともに食堂の娘(永野)に恋心を抱き、運命の歯車は狂い始める。若き日のゴウが信じ続けた“映画の神様”が、時を越えてひとつの家族に奇跡をもたらす。時代を越えて繰り広げられる、愛と友情の物語。
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