『ベッカムに恋して』のグリンダ・チャーダが監督をつとめ、パキスタン移民の少年がブルース・スプリングスティーンの音楽に影響を受けながら成長していく姿を描く映画『Blinded by the light(原題)』が、邦題を『カセットテープ・ダイアリーズ』として4月17日よりTOHOシネマズ シャンテほかにて全国公開されることが決定した。
主人公はイギリスの町ルートンで暮らすパキスタン系の高校生、ジャベド。音楽と詩を書くことが好きな彼は、閉鎖的な街の中で受ける人種差別や、保守的な親との鬱屈とした生活から抜け出したくてたまらない。そんなある日、そのモヤモヤをすべてぶっ飛ばしてくれるブルース・スプリングスティーンの音楽と衝撃的に出会い、彼の人生は変わり始める。
ブルース・スプリングスティーンはアメリカの国民的アーティストで、ロック界の「ボス(Boss)」と呼ばれる存在。発売したアルバムの全米トータルセールスは6400万枚、全世界トータル・アルバムセールスは1億2000万枚を突破している。20ものグラミー賞、ゴールデングローブ賞やアカデミー賞も受賞し、1999年にはロックの殿堂入りを果たした。
本作は、英国ガーディアン紙で定評のあるジャーナリスト、サルフラズ・マンズールの回顧録「Greetings from Bury Park: Race, Religion and Rock N’ Roll(原題)」を元に描いた青春音楽ドラマ。当時のサッチャー政権の影響から起こった移民排斥運動といったイギリス国内の問題が、軽やかなストーリーの中に緻密に盛り込まれている。偏見や父親との確執、友情、恋愛、そして将来の夢と、懸命に前へ進もうとするティーンの心情を爽やかに映し出している。
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