20世紀の映画黄金期に活躍した名優カーク・ダグラスが2月5日(現地時間)、103歳で大往生を遂げた。
息子のマイケル・ダグラスはインスタグラムに、在りし日の父の写真とともに以下の文を投稿した。
「私たち兄弟は大きな悲しみと共に、カーク・ダグラスが今日、103歳でこの世を去ったことをお知らせします。世界にとって彼は伝説であり、映画黄金期の俳優であり、晩年をよく生き、人道主義者でした。彼の正義への関わりと信念は私たちが目指すべき指標を示しました。ですが、私と弟のジョエルとピーターにとって、彼は単にパパでした。キャサリンにとっては素晴らしい義父であり、孫やひ孫たちにとっては愛すべきおじいちゃんであり、彼の妻にとっては素晴らしい夫でした」と綴り、最後に「彼の最後の誕生日に私が伝えた言葉で締めくくらせてください」「パパ、とても愛しているよ。あなたの息子であることをとても誇りに思っている」と結んだ。
『OK牧場の決斗』(57)、『突撃』(57)など100本近い作品に出演し、90年代半ばまで活躍した。アカデミー名誉賞を受賞した1996年に脳梗塞を患って言語障害が残ったが、仕事への意欲は薄れず、2003年に『グロムバーグ家の人々』で息子マイケルと共演している。
2006年からはブロガーとしても活躍。特に誇りに思う作品を語ったエッセイでは、1962年に製作総指揮・主演した『脱獄』を特にお気に入りの1作として挙げている。ちなみにボーナス作として『カッコーの巣の上で』(75)を選び、製作も出演もしていないが、自分が取得していた映画化権をマイケルに譲り、初プロデュース作でアカデミー賞5部門受賞した息子自慢をしているのが微笑ましい。また100歳の誕生日を控えた2016年9月には、「未来への道」というタイトルで、世界恐慌と2つの世界大戦を経験した立場から、第二次世界大戦は「この国を以前のような偉大な国に戻すと約束した男」が始めたと綴り、同年11月のアメリカ大統領選挙の行方を案じていた。
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