離ればなれの親子の絆と身分違いの恋！感涙とハラハラドキドキで大ヒットの韓流ドラマ

#韓流 2020.02.07

『たった一人の私の味方』DVD
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●最高視聴率49.4％で韓国地上波ドラマの記録を更新！

『たった一人の私の味方』は、2018年に韓国で大ヒットしたヒューマンドラマ。主人公の女性、キム・ドランが数々の困難にめげず、明るくたくましく生き抜いていく姿を描いています。

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ドラマの核となっているストーリーは、父と娘の再会。キム・ドランの実父、キム・ヨンフンはドランの出産後まもなくトラブルに巻き込まれ、服役することになります。やむを得ず、弟分であるキム・ドンチョルにドランの父親代わりになるよう依頼。そして、27年ぶりに出所した際には、迎えにきたキム・ドンチョルに別れを告げ、別人物として生きることを決意します。

時が経ち、ドランは育ての父、キム・ドンチョルを亡くしたことで意気消沈気味に。「たった一人の私の味方だったのに…」と、勤務先の運転手、カン・スイルに涙ながらに話します。目の前にいるその男性こそが本当の父親だということには気づかずに…。キム・ヨンフン改めカン・スイルは、いつも影ながら娘のことを見守っているのでした。

●身分違いの恋にハラハラドキドキ!?

二つ目の見どころは、キム・ドランと勤務先の本部長、ワン・デリュクとの恋。出会いは最悪な2人でしたが、ドランがデリュクの秘書を務めていることもあり、急接近します。特に、デリュクはそれが恋とは気付かずに「どうしてこんなに胸がドキドキする？」などと独り言のオンパレードには思わずクスリとさせられるほど。常にドランを目で追う一方、2人きりになると急に冷たい態度をとるところからも実に分かりやすい性格の持ち主といえます。

一方、ドランは、恋愛にまではなかなか気が回らない様子。母親だと思っていたソ・ヤンジャから父・ドンチョルが亡くなった途端、「あんたは実の娘じゃない」と絶縁され、無一文の状態で家を追い出されたという苦い過去を持っています。法律について勉強したいと頑張る学生だったものの、そんなことから就職を決意。ボム＆フードに入社し、秘書室に配属されたのでした。一人暮らしを始め、経済的にもやっと安定してきた矢先にも何かとドランを悩ませる母・ヤンジャ。実の娘でドランの妹でもあるミランを引き連れ、感情を剥き出しにして大声で泣きわめく姿には、“こんな人が家族にいたら大変”と思わずにはいられないシーンの連続です。

●誰もが共感できる！

韓国では80話放送されましたが、テレビ東京では65話に短縮して放送中。キム・ドランを演じるユイは、アイドルグループ・AFTERSCHOOLのメンバーだっただけあり、愛らしいルックスはもちろんのこと、モデル並みの長身スタイルも魅力的です。父親役を演じるチェ・スジョンは、実に6年ぶりのドラマ出演で、韓国では重鎮ともいえる存在。そんな父と娘のシーンでは、ドランが家庭内の悩みをスイルに打ち明けることが多く、ほのぼのとしたムードの一方で生きていくことの難しさを実感させられます。

そして、ワン・デリュクを演じるのは歌手でもあるイ・ジャンウ。ボム＆フードを創業したワン家の長男でもあることから、育ちの良さは否めません。つまり、貧しさと姉妹差別の中を生き抜いてきたキム・ドランの境遇とは大違い。そんな2人が無事ゴールインできるのか、というのも気になるところですが、ドランがいつスイルを実の父と気づくのかというのも最大の見どころになります。

主題歌は、イ・スンチョルの国民的名曲『そんな人他にいません』。この曲が、これ以上ないというぐらいにドラマの雰囲気にぴったりとハマっています。また、認知症、嫁姑問題、貧困、不妊など現代ならではの問題が満載の上、3人を取り巻く様々な人間模様も魅力の一つ。このドラマをきっかけに、家族という存在を再認識するとともに、”自分にとってたった一人の味方は誰か？“、考えてみてはいかがですか？（文：渡邉啓子／ライター）

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