夏帆と妻夫木聡が2月10日、渋谷・ユーロライブで開催された出演映画『Red』の公開直前女性限定試写会のトークイベントに三島有紀子監督とともに登場。116名の女性客を前に、作品について語る一方、恋愛や結婚にまつわるトークも展開した。
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本作は、直木賞作家・島本理生の同名小説を原作とする禁断のラブストーリー。誰もがうらやむ夫やかわいい娘と、何不自由のない生活をしていた村主塔子(夏帆)が、かつて愛した男・鞍田秋彦(妻夫木)と10年ぶりに再会し、許されざる恋愛関係に堕ちていく様を描く。
主演の夏帆は、電話ボックスのシーンの撮影が印象的だったそうで、「物語でいうとラストの方なんですけど、撮影してたのは割と序盤。みんなが間宮(祥太朗)くんともお芝居していない状態で、あのシーンをやらなければならなかった。で、実際に東京から間宮くんが電話をつなげてくださった。本来だったら、録音した声を現場で流して、それに合わせてお芝居するのが普通。今回は、間宮くんが実際に東京から電話をつなげてくださった。そういう状況でやらせていただいたこともあって、難しいシーンだったけど…」と言葉を詰まらせると、撮影直後などは「1番、私の中で『あのシーン大丈夫だったのかな』とずっと悩んでいた」ことを明かした。
また、妻夫木と肌を合わせるシーンについては「いっぱいいっぱいだった。正直、『カメラが近いな』とか考えている余裕がなかった。理屈じゃない。『頭で考えてこうしよう、という風にはしないように』とは思っていた。正直あまり覚えていない。無我夢中で、目の前にあることで精一杯だった」と当時の心境を吐露。
それを聞いて妻夫木は、落ち着いた声で「とにかくデリケートなシーンなので、夏帆ちゃんが、(塔子になりきるために)まず夏帆ちゃんじゃなくなることがすごく重要なことだった。そんな簡単に切り替えられることでもないから、監督も現場作りをいっぱいやってくださった。極力、メインスタッフのみで、段取りのときからやっていた。それでも、僕たちはつかめない何かがあって、『1回、(監督含めた)3人でやってみないですか?』と言って、リハーサルを撮ったり、あらためて一から撮り直してみたりとか、試行錯誤した中で、やっぱり本番だと何か(雰囲気などが)出た」と解説。「鞍田として間近で見ていて感動的だった。塔子の魂の叫び的な、何か言葉にならないですけど、『その、ものが見えればいいな』と僕自身思っていた。できる限り、(夏帆演じる塔子の)支えになればいいなという感じで接していました」と述べた。
イベント後半には、登壇した3人が公式SNSに寄せられた恋の悩みに答えることに。“好きな人を好きだと思う瞬間”を問われて夏帆は「一緒にいないときに、ふと無意識に考えてしまって『私、好きなのかもしれない』と思うことがある」と回答。
『Red』は2月21日より全国公開となる。
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