草彅剛、初となるシェイクスピア作品への出演に「すごく緊張しています」舞台『ヴェニスの商人』全キャストが明らかに
草彅剛がシェイクスピア不朽の名作に挑む
草彅剛がシェイクスピア不朽の名作に挑む舞台『ヴェニスの商人』より、野村周平、佐久間由衣、大鶴佐助、長井短ら全キャストが発表された。
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演劇史の巨人、ウィリアム・シェイクスピア。時代を超えて愛され続ける数々の名作を世に残しているが、中でも『ヴェニスの商人』は深い人物描写と痛快な展開で圧倒的な人気を誇る最高傑作のひとつだ。
「貸した金を返せなかったら、あんたの体から、きっかり1ポンド、切り取らせてもらおうか」。高利貸しのシャイロック(草彅)は、高潔な商人・アントーニオ(忍成修吾)にそう突きつける。親友・バサーニオ(野村周平)が富豪の美女ポーシャ(佐久間由衣)に求婚するための資金を援助したいアントーニオは、シャイロックの申し出を受け入れる。
アントーニオの助けを得てバサーニオは、ポーシャのいるベルモントに向けて旅立つ。供の友人・グラシアーノ(大鶴佐助)がポーシャの侍女ネリッサ(長井短)と恋仲になるなど、全ては順調に運んでいた。
一方で、シャイロックの娘・ジェシカ(華優希)が、バサーニオらの友人・ロレンゾー(小澤竜心)と駆け落ち。それを知ったシャイロックは激昂する。さらに、アントーニオの財産を積んだ船が海に沈んでしまう。シャイロックは「肉1ポンド」の契約をかざし、容赦なく冷酷にアントーニオを追い詰める…。
主演を務めるのは、シェイクスピア作品初挑戦となる草彅剛。確かな実力と唯一無二の個性を併せ持ち、日本を代表する俳優として活躍する草彅が、稀代の悪役・シャイロックをどのように演じるのか。2024年最大の注目作が幕を開ける。
演出を手掛けるのは、第21回読売演劇大賞・最優秀演出家賞に輝き、現代演劇界で最も実力のある演出家の一人である森新太郎。古典の常識を覆す新しいアプローチで、歴史ある名作を現代のエンターテインメントに生まれ変わらせる。
草彅の脇を固めるキャストには、バサーニオ役で野村周平、ポーシャ役で佐久間由衣、グラシアーノ役で大鶴佐助、ネリッサ役で長井短、ジェシカ役で華優希、ロレンゾー役で小澤竜心、アントーニオ役で忍成修吾ら実力派が顔を揃える。
■シャイロック役:草彅剛
今回、初めてシェイクスピアの作品に出演させていただきます。『シャイロック』は今まで舞台で演じたことのないような役なので、すごく緊張しています。でも、演出の森新太郎さんをはじめ、共演者も初めての方が多いので、気負わず、新鮮な気持ちで、この作品、この役に挑みたいと思っています。そして、僕自身も思いっきり、楽しみたいと思います!
■バサーニオ役:野村周平
これまでシェイクスピア作品のお話をいただいたことは何度かあったのですが、うまくタイミングなども合わず挑戦ができず残念でした。自分も歳を重ねて、クラシックな音楽や歴史を好きになり、そのタイミングで今回のお話をいただき、今の自分の興味や気持ち的にも、ぜひやらせていただきたいと感じ嬉しく思いました。自分としては約2年半ぶりの舞台、そして、初のシェイクスピア作品となるのですが、シェイクスピア作品を見るのが初めての方もぜひお越しいただけますと嬉しいです。
■ポーシャ役:佐久間由衣
まさか…自分がまた板の上に立たせていただく機会がもらえるとは夢にも思っていませんでした。それも森新太郎さんが演出されるシェイクスピア作品ということで、今からブルブル震えています。お話をいただいたのは、初めての舞台『てにあまる』を終え、改めて舞台人に対する敬意と、自分の未熟さを再認識していた頃のことでした。ポーシャという役と共に自分が成長できたらいいなという想い、そして素晴らしいキャストの皆様とお芝居させていただく贅沢さを胸に、足を引っ張らぬよう必死に食らいついていきたいと思います。
■グラシアーノ役:大鶴佐助
シェイクスピア、森新太郎、松岡和子、このタッグにまた参加できることを嬉しく思います。自分は森さんの創作現場がとても好きなので今回も『ヴェニスの商人』をどう組み立てるのか、または壊すのか、そこに自分がどう飛び込むかとても楽しみです。バラエティ豊かな共演者の皆様と、どうこの作品に挑むのか今から楽しみでなりません。
■ネリッサ役:長井短
念願のシェイクスピア…! 遂にやらせて頂けるのですね?!っと胸がいっぱいです。「いにしえ」という言葉を調べると「思い出すという行為の堆積」という説明が出てきます。自分は誰かの思い出、その地層である、などと考えながら、稽古初日が待ちきれません。よろしくお願いします!
■ジェシカ役:華優希
芝居をやっていく上で、シェイクスピア作品に出ることは一つの夢だったので、今回挑戦できることを大変嬉しく思うと同時に、正直ドキドキしています。課題はたくさんあると思いますが、シェイクスピアの世界独自の言葉を深く噛み砕いた上で、見てくださる皆様に伝えられるように一生懸命励みたいと思います。今回ご一緒させていただく、森さんがどのように作品を作り上げていかれるのかを、近くで経験し勉強させていただけることもとても楽しみです。よろしくお願いいたします。
■ロレンゾー役:小澤竜心
有名なシェイクスピアの作品に出演することができ、とても嬉しいです。『ヴェニスの商人』は、様々な感じ方で楽しめる作品です。僕が演じるロレンゾーの恋模様がストーリーにどう影響するのかも面白いポイントだなと思います。主演の草彅剛さん、演出の森新太郎さんはじめ、キャスト・スタッフの皆様。そして、お客様とこの作品を楽しんでいきます。よろしくお願い致します!
■アントーニオ役:忍成修吾
去年『シャイロックの子供たち』という映画に参加して、『ヴェニスの商人』が劇中で演じられていたのが印象に残っていました。それから1年、今回は自分が演じる方に回るなんて不思議なご縁を感じます。初のシェイクスピア作品で今から緊張と楽しみが入り混じった状態です。お久しぶりの森新太郎さん、そして草彅さんをはじめ魅力的な俳優陣の方々とご一緒出来る事をとても光栄に思います。古典ですが現代にも通じるものがある『ヴェニスの商人』、どうぞお楽しみに。
■演出:森新太郎
シェイクスピアがこの作品を発表した当時、ロンドンの観客にとってヴェニスはまさに憧れの地でした。海洋貿易によって経済的繁栄の絶頂にあった、活気あふれる、美しき水の都。ロマンティックな恋愛喜劇が繰り広げられるのに、これほどふさわしい場所はありませんでした。しかし、物語は実にメランコリックな台詞から始まります。「まったく、どうしてこう気が滅入るのかな…」。この息苦しさの正体は何なのか、美しき水の都にはどんな“腐臭”が漂っているのか、演出家としてまずはそこを掘り下げていけたらと思っています。今の時代に重なる『ヴェニスの商人』になれば良いのですが。この一大事業に、力のある俳優陣が揃いました。特に草彅さんがシャイロックを演じられるのは、私にとっても事件でしかありません。シェイクスピア劇の新たな地平へ一歩踏み込めるのではないかと、心臓がバンバン高鳴っております。
舞台『ヴェニスの商人』東京公演:日本青年館ホールにて12月6日~22日、京都公演:京都劇場にて12月26日~29日、愛知公演:御園座にて2025年1月6日~10日。
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