ゆりやんが感情爆発させて号泣!『極悪女王』白石和彌監督に感謝&涙の竹刀打ち
唐田えりか&剛力彩芽の熱い覚悟もほとばしる緊急完成報告会
ゆりやんレトリィバァを主演、唐田えりかと剛力彩芽を共演に迎え、80年代にカリスマ的人気で女子プロレス旋風を巻き起こしたダンプ松本の知られざる物語を描くNetflixシリーズ『極悪女王』。本作のキャスト&監督が登壇する完成報告会がプロレスの聖地・後楽園ホールビル内の後楽園飯店にて、ゆりやん軍団とクラッシュギャルズ軍団がぶつかり合うプロレスイベントと、全女キャストによるトークショーが後楽園ホールにて開催された。
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数々の伝説の試合が繰り広げられたプロレスの聖地・後楽園ホール。その敷地内にあり、選手たちに長年愛され続ける名店「後楽園飯店」に、主演のゆりやんレトリィバァ、唐田えりか、剛力彩芽、白石和彌総監督が集結。プロレス熱狂時代の80年代を完全再現したかのような、懐かしい会見スタイルの緊急報告会がスタートした。
集まった記者たちを威圧するかのように、ゆっくりと場内に登場したゆりやん。会見テーブルのイスをなぎ倒し、メディア席の前まで歩みを進めると、ダンプ松本が憑依したかのような雰囲気で記者陣を圧倒。「ダンプ松本役のゆりやんレトリィバァだ! こらぁー!!!!」とダンプさながらのマイクパフォーマンスと共に挨拶し、場内は一気に「極悪女王」の世界に。
唐田も登場そうそう、ゆりやんを睨みつけ、腕組みしながら敵対ポーズを取るも、挨拶では「普通にいかせていただきます」と開口一番で笑顔をみせ、場内には大きな笑いが。剛力も威風堂々とした雰囲気で場内に姿をみせ、「クラッシュ・ギャルズの私たちは普通にいきましょう(笑)。今日は集まってくれてありがとうございます」と劇中のライオネス飛鳥のような真摯な姿勢で挨拶を行い、白石監督までが会見場に勢揃いすると、冒頭から盛り上がりを見せる中会見がスタートした。
白石監督は本作の制作について「元々女子プロが好きだったのもあり、お話しを聞いた時にすぐにやりたいと思いました。こんなに大変なプロジェクトになるとは思っていませんでしたが、毎日ワクワクしながら過ごしていましたね。命を削って作った作品です」と作品へのほとばしる想いを明かし、「魂を削って試合をしている女子プロレスというものを、本編でも描ききれるといいなと思っていました」と圧巻の迫力とリアルな描写で描かれるプロレスシーンへのこだわりについても熱弁した。
今回レスラー役を演じたキャストは全員がオーディションによって選ばれており、並々ならぬ覚悟を持って本作に挑んでいる。「最初はアメリカで売れたいという私利私欲だったんですが…」と前置きしつつ、オーディション時にちょうど体重を落としたばかりだったゆりやんは、再び体を大きくすることに不安も感じていたそう。
「できるかな…と悩んだりもしたんですが、こんな機会はないと思って挑戦させていただきました」と当時の葛藤についても明かしつつ、「(撮影では)竹刀を振り回すのが楽しかったです(笑)」と思い切ってダンプ松本役を演じられたことに笑顔をみせていた。
唐田は「オーディション時はどなたの役になるか分からなかったんですが、長与千種という人に魅力を感じていて…どうしてもこの役を演じたいと思っていました。“敗者髪切りデスマッチ”で坊主になるという条件はあったけど…それ以上に長与千種役を演じたい、という想いが強かったです」と本気の覚悟を決めて挑んだ本作への想いを吐露。実際に長与を演じる中では、長与の得意技である“フライングニールキック”も習得したとかで、「代役の話もでていたくらいの技なんですが、ひたすら練習して」と過酷な訓練のエピソードも披露しながら、そのほとんどを自分たちで行ったプロレスシーンの撮影を懐古した。
剛力も「ちょうど30歳になるタイミングでの撮影だったので、新しいことに挑戦したと思っていて。今までに見せたことのない新しい姿を見せられることにワクワクしていました」とコメント。「プロレス技はお互いの息が合わないとできないことなので、飛鳥といえばの“ジャイアントスイング”を行った時は、(相手役の)唐田さんの想いまで受け止めることができました。できて本当に良かったです」と喜びを明かしていた。
そんなキャスト陣の想いを間近で聞いた白石監督は「それぞれが、人生の一部を作品にささげてくれた気がします。ぐっときました」と胸にこみ上げる想いがあったことを告白。会場内でも熱い熱気が感じられる盛り上がりに。
そんな中、本作が世界各国に大きく飛躍していくことを祈願して、ダンプ松本と言えば!の“竹刀打ち”を「極悪験担ぎ」 と称して盛大に行った。会場に集まったマスコミの中から、我こそはと立候補した2名が登場すると、ダンプ松本がゆりやんに憑依。スタッフに対し「竹刀をよこせー!」と荒れはじめ、「出てこい!!!!」と立候補した2名の記者を大声で呼びつける事態に。準備が完了した勇気ある女性記者に向け「これから本気のプロレスをみせてやるー!」と宣言して、大きく竹刀を振りかぶり強烈な一発をお見舞い。
続いて男性記者に対しては「本気の極悪女王を見せてやる!」と勢いをつけ、竹刀の音が大きく響きわたるほどの盛大な一発を打ち込むと、熱の入ったゆりやんは勢いが止まらず、思わず倒れ込んだ記者を踏みつけながら、竹刀を振りかざし続けるというハプニング?にも発展。熱気と興奮あふれるド派手な「極悪験担ぎ」が行われた。
会見もこれで終了、と思われた瞬間「験担ぎなら僕もいいですか?」と白石監督がまさかの参戦。場内がどよめき、大きく湧く中で、白石監督がゆりやんの前に自ら進み出ると、ゆりやんは「白石監督、私たちをここまで連れてきてくれてありがとうございますー!!!」と感謝の気持ちを叫び竹刀を打ち込む。しかし、その目には感極まって大きな涙が。号泣しながら「『極悪女王』で世界一を取れるのは和彌監督だろー!!!!」と感情を爆発させたゆりやんは暴走が止まらず、白石監督を竹刀で締め上げるという激しい「極悪験担ぎ」に。場内は大興奮で、大きな盛り上がりが熱気となって会場全体を包みこんだ。
「極悪験担ぎ」の興奮が冷めやらぬ中、まもなく配信がスタートする本作に対し、剛力は「誰かを応援する気持ちや、自分自身を応援する気持ちになってくれたら嬉しいです。この作品に関わっている人、誰一人欠けてもダメだったと思います。魂がこもっている作品になりました。プロレスの魅力も伝わると嬉しいです」と想いを明かした。
唐田は「みんなが命を燃やした現場でした。すごい作品ができたという自信があります。誰がみても、笑えて、泣けて、心が震える作品になっていますし、諦めない強さを改めて学ぶことができたので、その想いが伝わると嬉しいです」と本作に掛けた覚悟の強さとその出来栄えに自信をのぞかせた。
主演を務めたゆりやんは「この作品に出演していなかったら人生どうなっていたのか…想像ができないくらい大きな作品になりました。9月19日、世界が変わります!」と堂々宣言。白石監督も「一人ひとりの熱量が凝縮されたドラマです。命を燃やす瞬間って誰しもあると思うんですけど、出てくれている人全員がそうで、その瞬間の尊さが伝わるといいなと思っています。見てくれた人の応援歌になる作品です。ぜひ見届けてください」と配信に向けた気持ちを語り、会場全体の熱気が高まる中で会見は終了した。
そして、イベントの第2部は、後楽園ホールにてゆりやん軍団とクラッシュギャルズ軍団がぶつかり合うプロレスと、全女キャストによるトークショー。場内は溢れんばかりの観客に埋め尽くされ、「極悪」Tシャツを着た観客や、ダンプ松本風の衣装に観を包んだ観客が多く溢れ、イベント開始前から場内の熱気は最高潮に。
撮影には、プロレススーパーバイザーとして作品に参加した長与千種はもちろん、ダンプ松本らのレジェンドたちも足を運んでいたそうで、唐田は「直々にご本人から教わっていたので、こんなのじゃなかった!って思われたらどうしよう…と不安でした。でも、一緒に戦ってくれて心強かったですし、本当に支えてもらいました」と声を詰まらせ、その言葉に長与も胸に迫るものがあった様子。場外から「(唐田の)挑む力に助けられた!」と声を掛ける姿が。
剛力も「(レジェンドがいる日は)緊張してしまって…でも、緊張しているとできることもできなくなってしまうので気合を入れ直したりしていました。プロレスは奥が深い素晴らしいもの。プロレスが本当に大好きになりました!」と作品を通してプロレス愛が燃えがったことを明かし、場内には大歓声が。
白石監督は、改めて「感無量です。命を燃やして、みんなの人生の一部をもらって作り上げた作品です。これほどの熱量の作品を作るのはもう無理じゃないかと思います。死ぬ前に見る作品はこれですね」と思わず込み上げるものを噛みしめるように、心の内を明かしていた。
剛力も「みんなでひとつになって作り上げました。みんなのエネルギーが作品にこもっています。たくさんの方に見て欲しいですし、私たちにしかできない作品になったと思います」と作品へ自信をのぞかせ、唐田は「この作品に出演できていなかったらどうなっていたんだろう…と。この役を演じることができてありがたいですし、仲間に出会えて幸せです」と声を震わせて心境を明かし、最後には「一人ひとりが命をもやして作品に挑みました。どうか目に焼き付けて!」と配信に向けた意気込みをコメント。
ゆりやんは最後、ドレスにも関わらずリングコーナーに駆け上り「『極悪女王』、絶対みてくれよコノヤローー!!!!!」と本編で見せたダンプ松本のマイクパフォーマンスを見事に再現。イベントを大いに盛り上げ、会場を後にした。
Netflixシリーズ『極悪女王』は、Netflixにて独占配信中。
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