アキ・カウリスマキ監督が作った“理想の映画館”がフィンランドの小さな町にもたらした変化とは?
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映画館「キノ・ライカ」をめぐるドキュメンタリーが公開決定
映画監督のアキ・カウリスマキが仲間たちと作った映画館「キノ・ライカ」をめぐるドキュメンタリー映画『キノ・ライカ 小さな町の映画館』が公開されることが決定した。
・カウリスマキが作った映画館「キノ・ライカ」のドキュメンタリー映画『キノ・ライカ 小さな町の映画館』場面写真はこちら!
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北欧フィンランドの鉄鋼の町・カルッキラ。深い森と湖と、今は使われなくなった鋳物工場しかなかった小さなその町に、はじめての映画館「キノ・ライカ」がまもなく誕生する。自らの手で椅子を取りつけ、スクリーンを張るのは映画監督のアキ・カウリスマキと仲間たち。キャデラックにバイク、ビールと音楽。まるでカウリスマキの映画から抜けでたような町で、住人たちは映画館への期待に胸をふくらませ、口々に映画について話しだす…。
本作は、豊かな自然の中で芸術を愛して暮らす人々の、映画とカルッキラという町への想いをめぐる物語。アキ・カウリスマキをフィーチャーした初めてのドキュメンタリー映画である。そこには彼の理想の映画館「キノ・ライカ」が町にもたらした変化の兆し、これからの映画館の可能性がとらえられている。監督を務めたヴェリコ・ヴィダクは、妻と生後8ヵ月の娘を連れて、カルッキラに1年間滞在し、本作の撮影に挑んだ。
劇中では、カウリスマキと共同経営者の作家のミカ・ラッティが、2021年に映画館「キノ・ライカ」オープンするまでの様子やインタビューに応える姿、カウリスマキ自身が朝7時から夕方5時まで館内の内装や看板設置など、ありとあらゆる作業を行い映画館づくりに勤しむ貴重な映像が数多く収められている。
また、カウリスマキにまつわる様々な人物たちも登場する。『枯れ葉』(23年)に出演した女性デュオのマウステテュトットや『希望のかなた』(17年)のヌップ・コイヴ、サイモン・フセイン・アル・バズーン。『ラヴィ・ド・ボエーム』(92年)のエンディング曲「雪の降る町を」や『枯れ葉』の劇中歌「竹田の子守唄」を歌っているフィンランド在住の日本人・篠原敏武。『オリ・マキの人生で最も幸せな日』(16年)『コンパートメントNo.6』(21年)のユホ・クオスマネン監督。
そして、盟友ジム・ジャームッシュ監督が、カウリスマキとの思い出話や映画への想いを語る。カウリスマキ作品ファンはもちろん、映画ファンも必見の一作となっている。
カウリスマキ監督最新作『枯れ葉』の公開時には、北欧旅行フィンツアーとのコラボプレミアツアー“キノ・ライカとアキ・カウリスマキの世界スペシャルツアー6日間”が発売され、今年6月に催行。日本からのツアーがキノ・ライカを訪れた様子は、フィンランドの有力紙でも取り上げられ、話題を呼んだ。
『キノ・ライカ 小さな町の映画館』は12月14日より全国公開。
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