4月21日(現地時間)、ネットフリックスは2020年第1四半期(1月〜3月)に獲得した世界の有料会員数が1577万人を記録し、累計1億8290万人に達したと発表した。同社が1月に発表した獲得予測では700万人だったので、2倍以上上振れした。
・新型コロナで動画配信が急拡大、ディズニー+は1億6700万人Netflixを猛追
ウォルト・ディズニーの動画配信サービス「ディズニー+」は、世界での有料会員数がこの2か月で約2倍の5000万人に達しているが、ネットフリックスもコロナ禍の「巣ごもり需要」を追い風に会員数が急増した。地域別では、欧州が440万人増と最も大きく伸び、アジア・太平洋は360万人増、中南米は290万人増、北米は231万人増だった。
同社では人気タイトルの世界での視聴者数も発表。タイトルをクリックして最低2分間視聴した人数をカウントしているが、ピーター・バーグ監督&マーク・ウォールバーグが5度目のタッグを組んだオリジナル映画『スペンサー・コンフィデンシャル』が8500万人、ドキュメンタリー番組『タイガーキング:ブリーダーは虎より強者?!』が6400万人、リアリティ番組『ラブ・イズ・ブラインド 〜外見なんて関係ない?!〜』が3000万人となっている。
ネットフリックスは数多くのオリジナル映画・番組を製作していることから、製作が中断している作品のキャストやスタッフの支援に力を入れている。1億ドルの基金を設立し、その後基金を1億5000万ドルに拡充している。
ネットフリックスの株価は過去最高の454.80ドルを記録。時価総額はウォルト・ディズニーを上回った。世界的な外出資源で映画館が閉鎖されたことから新作映画は軒並み公開延期、ディズニーランドも閉鎖中で再開のメドは立っていない。「ディズニー+」が好調な一方、映画やテーマパークが業績の足を引っ張っていることから、ウォルト・ディズニーの株価が落ち込み、ネットフリックスが上回った。
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