SixTONES松村北斗、映画初の単独主演!新海誠の劇場アニメーション『秒速5センチメートル』が実写映画化決定
監督は「ポカリスエット」のコマーシャル映像などの奥山由之
日本を代表するアニメーション監督・新海誠による劇場アニメーション『秒速5センチメートル』(07年)の実写映画化が決定した。主演を務めるのは、新海が“最も信頼する”俳優であり、映画初の単独主演となる松村北斗。
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劇場アニメーション『秒速5センチメートル』は、『ほしのこえ』(02年)『雲のむこう、約束の場所』(04年)に続く、新海誠の3作目の商業公開作品。映像美、音楽、特徴的なセリフで編まれた詩的な世界観は、新海誠を新海誠たらしめているセンチメンタリズムが凝縮された新海ワールドの原点との呼び声も高く、公開から17年以上たった今もなお、日本のみならず世界中で愛されている。
原作者の新海は、「今の自分には決して作れないでしょうし、再現も出来ません」とした上で、「奥山監督をはじめとした若く熱心なチームがふたたび『秒速5センチメートル』に向き合ってくれていることに、私はとても興奮しています」「誰よりも完成を心待ちに、応援しています」とコメントを寄せた。
物語の主人公は遠野貴樹。小学生の頃に出会った転校生・篠原明里と心を通わせた瑞々しい日々、小学校の卒業と同時に離ればなれになり種子島で過ごした高校生活、東京でシステムエンジニアとして働きながら漠然とした閉塞感と焦燥感をかかえ過ごす30才を手前にした青年期の、18年間にわたる人生の旅を描く。原作アニメーションは主人公の小中学生時代、高校生時代、会社員時代を3つの短編の連作形式で描いた全63分の作品だが、実写映画は原作者・新海との意見交換なども経てつくられた脚本をもとに、約2時間の長編映画として制作される。公開は2025年秋を予定。
今回の実写映画で主演を務めるのは、SixTONESの松村北斗。映画初の単独主演となる。松村は、新海が監督を務めた『すずめの戸締まり』(22年)で、オーディションにより宗像草太役に選ばれた。同作は興行収入149億円を超える大ヒットを記録する社会現象となった。松村の主演決定について新海は、「最も信頼する俳優である松村北斗くんに主演をつとめてもらえることにも、人生の不思議さを感じます」と語っている。
松村は、2021〜2022年にかけて放送されたNHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』で注目を集め、岩井俊二監督『キリエのうた』(23年)、三宅唱監督『夜明けのすべて』(24年)に出演。2025年2月には脚本・坂元裕二、監督・塚原あゆ子の『1ST KISS ファーストキス』で松たか子と共演する映画の公開が控えるなど、名だたるクリエイターから出演を請われる実力派俳優として注目を集めている。
松村は、出演について「僕自身、何度も見返してきた作品だからこそ、重責を日々感じています。この原作はたくさんの方の人生に深い影響を与えてきました。ファンの皆さんはそれぞれの解釈と世界を持っていて、僕もその一人です。そんな作品の実写化に未熟な僕が参加するのかと一歩踏み出せないでいました」と思いをコメント。
「しかし、奥山監督をはじめとする製作陣の原作への憧れと愛。そして、新海さんから言っていただいた『北斗くんで見たいですね。』というお言葉がこのチームで挑戦する理由をくれました。『秒速5センチメートル』に影響を受けて憧れてきた者が集まったチームで作る今回の作品。原作チーム、ファンの方への敬意を胸に挑ませていただきます」と意気込みを語っている。
実写映画の監督を務めるのは奥山由之。映像監督・写真家として若くして高い評価を国内外から得ており、「ポカリスエット」のコマーシャル映像や、米津玄師「感電」「KICK BACK」、星野源「創造」のミュージックビデオを監督、またオムニバス長編映画『アット・ザ・ベンチ』(11月15日公開予定)には広瀬すず、仲野太賀、森七菜、草彅剛、神木隆之介らが集結するなど、今最も注目を集めているクリエイターだ。
現在33歳の奥山監督は、新海誠が33歳のころ『秒速5センチメートル』を制作していたことに、「ただの数字とはいえ、大切な巡り合わせを感じております」とし、「今しか作れないもの」にしたい、自らの中に残る「センチメンタル」をこの作品に全て置いていくつもりであるとの意気込みを語っている。奥山にとって、本作は初の大型長編映画監督作となる。
脚本は鈴木史子。『愛に乱暴』(24年)『BISHU〜世界でいちばん優しい服〜』(24年)ほか、映画・ドラマの脚本を務めてきた鈴木は、人生の「どの地点でこの作品と出会ったかによって違う切実さを感じる深遠な原作を前に、喜びと緊張を持って向き合わせていただきました」と語っている。
『秒速5センチメートル』は2025年秋公開。
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