【フォトグラファーのオススメ/写真やカメラが印象に残る映画 3】
『ポラロイド』
昨年公開されたリブート版『チャイルド・プレイ』でもメガホンを取った、ラース・クレヴバーグ監督のハリウッドデビュー作です。元々は短編映画として発表された同監督作品のセルフリメイクでもあり、日本では『チャイルド・プレイ』と同時期に公開されました。
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最近は「チェキ」と言うとイメージしやすいかもしれませんが、ポラロイドカメラとはシャッターを押すとカメラ本体から写真が出て自動で現像されるタイプの機種。劇中ではそんなポラロイドカメラの代表格として知られているSX-70をアンティークショップで手に入れた主人公が、「写った人間が死ぬ」という呪いをかけられているとは知らずに友人を撮影してしまい、惨劇に巻き込まれることに。写真に霊の影が写り込む設定と共に、現像完了まで時間がかかるポラロイドカメラ特有の間がホラーとしていい味になっています。
写真やカメラを題材にしたホラー映画は多々ありますが、本作がユニークなのは霊と対峙する中で主人公がいくつかのルールを発見し、攻防戦が展開されるところにあると思います。例えばルールの1つに、“写真に与えたダメージは写っている人物にも及ぶ”というものもあり、写真を破いて処分しようとすると、写っている人物の体にも同じダメージが返ってきます。まるで漫画『ジョジョの奇妙な冒険』の第四部に登場する“写真のおやじ”を彷彿とさせる内容で、クライマックスのバトルはオカルト映画というよりもクリーチャー映画に近いかもしれません。
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