「スター・ウォーズの日」である5月4日(現地時間)、ルーカスフィルムはタイカ・ワイティティが『スター・ウォーズ』(SW)の新作映画を監督すると発表した。『1917 命をかけた伝令』のクリスティ・ウィルソン=ケアンズと共同で脚本も担当する。
・最初は「ヒットしない」と言われた大ヒット映画、その裏話が面白すぎる!
昨年5月、ウォルト・ディズニー・スタジオは20世紀フォックスの買収作業の完了を踏まえて、両社を融合させた新たな映画公開スケジュールを明らかにし、SWの新作を22年12月、24年12月、26年12月に公開すると発表していた。今回の発表では公開日を明らかにしていない。コロナ禍でハリウッドの映画製作がストップしていることから、公開スケジュールは変更される可能性が高い。
SW新作の製作を巡っては紆余曲折があった。当初ルーカスフィルムでは『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』のライアン・ジョンソン監督と、大ヒットドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』のクリエイター、デビッド・ベニオフとD・B・ワイスを起用し、新作のアイデアを練ってもらった。その後、ベニオフ&ワイスは製作から離脱していた。実はSWはクリエイティブ面で監督とルーカスフィルム側が対立することがあり、『ハン・ソロ スター・ウォーズ・ストーリー』ではフィル・ロード&クリストファー・ミラーからロン・ハワード、『スカイウォーカーの夜明け』ではコリン・トレヴォロウからJJエイブラムスと、2度監督交代劇があった。
またルーカスフィルムは、動画配信サービス「ディズニープラス」で新しいSWの動画配信作品を、ドラマ『ロシアン・ドール:謎のタイムループ』のスリー・ヘッドランドがシリーズの中心的クリエイターとして脚本と製作総指揮を担当することも発表した。SWの動画配信作品は『マンダロリアン』のシーズン2がポストプロダクション中で、『ローグワン』に登場したキャシアンを主人公にした作品、ユアン・マクレガーを主人公に若き日のオビ=ワンを描く作品が発表されている。新作映画に動画配信作品とSW世界はまだまだ広がっていく。(文:相良智弘/フリーライター)
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