被害者からは“馬の精神安定剤”検出…米ラッパー・ディディ、新たに120人から性的暴行を告発される

##MeToo#ショーン・コムズ#ディディ#性的暴行

The Guardianより
The Guardianより

パーティーにはレオナルド・ディカプリオら多くのハリウッドスターも参加

性的人身売買、恐喝などの容疑でニューヨーク州の拘置所に勾留されているラッパー、音楽プロデューサーのショーン・ディディ・コムズに対する新たな申し立てがあった。

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1日(現地時間)にテキサス州ヒューストンで弁護士のトニー・バズビーが記者会見を開き、1991年から現在に至るまで、ディディからの被害を告発する120人の訴訟を担当すると発表。そのうち25人が未成年者で、1人は当時9歳の少年だったという。

バズビー弁護士は、3,000人以上が彼のオフィスにコムズに対する告発を提起したこと、今後30日以内にさまざまな州で訴訟を起こす予定であると述べた。25以上の州から来ている告発者のうち62%がアフリカ系アメリカ人で、事件の時点で25人は未成年者。当時9歳だった被害者はオーディションを受けるためにニューヨークのバッドボーイズ・レコードのスタジオを訪れた後に性的虐待を受けたと主張している。

バズビーによると、被害者以外の少年たちもオーディションのためにその場にいたという。「彼ら全員がレコード契約を結びたいと考えていました。全員が未成年でした。(9歳だった被害者は)、ショーン・コムズとスタジオにいた他の数人から性的虐待を受け、両親と彼自身にレコード契約を結ぶことを約束したとされています」。

 

被害者とされる人数は男女均等であり、55%以上が当局または病院に虐待を通報している。彼らはマイアミやマンハッタン、ロサンゼルスなどで行われたアルバムリリースパーティー、大晦日、「オールホワイトパーティー」、「子犬パーティー」といったコムズ主催のパーティーで被害に遭ったと主張し、その多くが事件後の薬物検査で馬の精神安定剤であるキシラジンが体内から検出されたと主張している。 

コムズのパーティーには多くのハリウッド・スターも参加していたことが知られている。アメリカの系週刊誌「US weekly」ではコムズの知人が、2000年代初め頃のパーティーには当時交際していたジェニファー・ロペスやレオナルド・ディカプリオ、ジェイ・Zとビヨンセ、マライア・キャリーなどが参加し、名優のデンゼル・ワシントンも妻を伴って訪れたことがあったという。そこで何が起きたのか定かではないが、ワシントンはコムズに「君は誰にも敬意を払っていない」と激怒してその場から立ち去ったという。

現在、ニューヨーク州ブルックリンのメトロポリタン拘置所に拘留されているコムズは無罪を主張し、彼の弁護士は彼がすべての容疑に対して無罪であると述べている。