ディズニー+の世界有料会員数が急増!マーベル、スター・ウォーズ以外にも新作企画続々

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「HBO Max」の開始を5月27日に控え、競争がより激化する動画配信業界。コロナ禍を追い風に会員数を伸ばす「ディズニー+」では新作企画を明らかにしている。ファンタジー小説『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』の実写シリーズ化、R・L・スタインのグラフィック・ノベル『Just Beyond』の実写シリーズ化、そして大ヒット・ブロードウェイミュージカル『ハミルトン』の劇場版を公開せずに直接配信する。ディズニー+ではマーベルとスター・ウォーズの新作企画が数多く発表されているが、両ブランド以外にも新作企画が続々と進行中だ。

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『パーシー・ジャクソン』は原作者リック・リオーダンが5月12日にツイッターで発表。「詳細は明かせませんが、実写で全5巻をシリーズ化、第1巻『盗まれた雷撃』がシーズン1となります。私と妻が映像化の全ての面に関わっていきます」と投稿された。

同シリーズは過去に映画化され、10年に1作目『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』、13年に2作目『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々/魔の海』が公開。だが3作目以降は製作されなかった。製作にあたったのは20世紀フォックス。ディズニーが買収したことで映像化権も取得し、製作を再開しやすくなったとみられる。

『Just Beyond』は8話を予定しており、セス・グレアム=スミスがホラーコメディ・アンソロジーとして脚本を執筆する。スミスは小説『高慢と偏見とゾンビ』『ヴァンパイアハンター・リンカーン』を執筆したり、映画『ダーク・シャドウ』の脚本を担当するなどホラーに造詣が深いのでクリエイターとして白羽の矢が立ったようだ。

『ハミルトン』はアメリカ合衆国建国の立役者の1人、アレクサンダー・ハミルトンの生涯をヒップホップ音楽でつづったミュージカル作品。脚本・作曲・作詞・主演をリン=マニュエル・ミランダが務めており、16年のトニー賞ではミュージカル作品賞など11部門に輝いた。

劇場版はオリジナルキャストによるライブ・パフォーマンスを3度収録し、編集したもの。21年10月15日に劇場公開の予定だったが、1年以上早い今年7月3日、建国記念日の前日に配信される。ディズニーは製作に関わっておらず、配給権を推定7500万ドルで獲得していた。現在ニューヨークのブロードウェイは休館中でミュージカルを鑑賞することはできない。また同じくミランダが主演したミュージカルの映画化『イン・ザ・ハイツ』が7月公開から来年6月へと延期されている。ミュージカルファンを取り込むには配信を1年前倒しにしたほうがよいと判断したとみられる。

なお5月5日(現地時間)、米ウォルト・ディズニー・カンパニーは20年第1四半期の決算を発表した際、合わせてディズニー+の世界の有料会員数が5450万人に達したと発表した。4月8日に5000万人に達したと発表しており、約1ヵ月間で450万人増えたことになる。