毎日の食事作りに疲れた人へ！時短＆簡単＆美味しい一品を人気料理家が伝授

2020.05.24

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長期間にわたる自粛生活のなかで、多くの人の頭を悩ませている問題の一つといえば、1日に3度訪れる食事の支度。特に、家事や育児に追われる主婦や仕事に掛かりっきりの人は、毎回頭を悩ませていることだろう。そこで、そんな人にオススメしたいのは、Netflixオリジナルシリーズ『ナディヤのお助けクッキング』。

ホストを務めるのは、イギリスの料理コンテスト番組「The Great British Bake Off」で優勝し、一躍注目を集めたナディヤ・フセイン。彼女のはつらつとした明るいキャラクターは人気の秘訣でもあり、本シリーズでもその魅力は存分に発揮されているが、当然のことながら料理家としても評価が高い。事実、2016年にエリザベス女王の90歳を祝う誕生日ケーキを担当したことをはじめ、イギリス政府が毎年恒例で発表する新年の叙勲者リストにも選ばれたことがあるなど、大きな影響力を持っている。

そんなナディヤが教えてくれるのは、忙しいときのお助けレシピや時短のための裏技など。あくまでも味には妥協せず、いかに手早く、見た目も楽しめるおいしい料理を作れるかに重きを置いているナディヤ。さまざまな悩みを抱えている人たちと向き合いながら、問題を解決してくれる料理をライフスタイルに合わせて提案してくれる。料理に手抜きをすると、どこか罪悪感を抱いてしまう人もいるかもしれないが、ナディヤはそれによって増やすことのできる家族との時間や自分の時間を持てることの大切さも訴えているため、ただの料理番組では終わらない。

自粛生活が長期間になればなるほど、レシピにもネタ切れが生じてくるが、ナディヤの紹介するレシピは目新しいものばかり。筆者が食欲をそそられたのは、マーマレードを乗せたコダラにローストポテトを添えたオーブン料理だが、そのほかにも自家製の即席麺、クロワッサンを簡単にラズベリーチーズケーキに変えてしまう一品など、興味を掻き立てられる品々が並ぶ。なかには、日本ではあまりなじみのない食材も使用しているが、そのあたりは視聴者それぞれが自分なりのアレンジを加えながらオリジナル料理を考えていくのも楽しみ方のひとつといえる。

これまで食卓に並んだことのない料理に挑戦してみれば、家族とも新たな会話が生まれるきっかけにもなるはずだ。料理も“義務”になると気持ちが乗らないときもあるかもしれないが、ナディヤの手助けを借りれば、少しは気持ちが軽くなるのを感じられるだろう。子どもと一緒に見ても楽しめるシリーズだけに、親子で新しい一品に挑戦したり、海外の料理事情などを一緒に学んだりしながら、残りの自粛生活を乗り切ってほしい。（文：志村昌美／ライター）