阿部寛、3年ぶり主演作は「スリリングなエンタテインメント」
阿部寛主演、『岸辺露伴ルーヴルへ行く』(23年)の渡辺一貴監督による【リアルタイム型】サスペンス・エンタテインメント『ショウタイムセブン』が公開されることが決定した。本作より、ティザービジュアルと特報映像を紹介する。
・【動画】阿部寛、爆破テロ犯人と対峙する元人気キャスターに!史上最悪の生放送始まる/映画『ショウタイムセブン』特報
阿部が演じる折本眞之輔は、夜7時から放送されている国民的報道番組『ショウタイム7』を降板させられたキャスター。抜け殻のように日々を送っていたが、爆破テロ事件の犯人から交渉役に指名され、キャリア復帰をかけた【独占生中継】を始めるのだった。しかし、スタジオ内にも爆弾が仕掛けられていると明かされ、全ての発言が生死を決める極限状態に追い込まれていく。犯人の正体と要求とは? なぜ、折本は指名されたのか? 思いもよらない罠と、明らかになる謎の果てに、驚愕の結末が待っている。
韓国で大ヒットを記録したソリッドスリラー『テロ,ライブ』(13年)を原作に、オリジナル展開をふんだんに盛り込んだ本作。手に汗握るサスペンスフルな展開について「緻密に練り上げられた演出の中で、息をのむような緊張感とともに物語が展開します」と阿部が明かすとおり、一瞬たりとも目が離せない展開が待ち受ける。
全編に渡って緊張感が漂う本作に対して渡辺監督は、「スピード感とテンポを大事にしつつ、白熱したセリフの応酬の中に敢えて奇妙な“間”を作ることでメリハリをつけ、「次に何が起こるのかわからない」不安を最大限に煽る演出を意識しました」と、日本映画では類を見ない限られた空間の中で起こる緊張感マックスの演出を行ったと語る。
主演を務めるのは、日本を代表する俳優として常に第一線を走り続ける阿部寛。『テルマエ・ロマエ』(12年)で第36回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞受賞、『歩いても歩いても』(08年)『青い鳥』(08年)で第63回毎日映画コンクール男優主演賞受賞、『とんび』(22年)『異動辞令は音楽隊!』(22年)で第35回日刊スポーツ映画大賞主演男優賞受賞など数多くの映画賞に輝く名優・阿部が、『異動辞令は音楽隊!』(22年)以来およそ3年ぶりの映画主演を飾る。
監督・脚本を手掛けたのは、大河ドラマ『おんな城主直虎』、連続テレビ小説『まれ』、ドラマシリーズ『岸辺露伴は動かない』などの演出を担当し、映画デビュー作『岸辺露伴ルーヴルへ行く』ではサスペンスフルで高クオリティなエンタテインメント大作を生み出し大ヒットを記録した渡辺一貴。
阿部が本作で演じる役柄は、自身初となる「テレビ局の元人気キャスター・折本眞之輔」。公開年である2025年にキャリア40年を迎える阿部は初めてのキャスター役について、「今回、キャスター役を演じるのは初めてで、非常に繊細で難しい役でしたが、監督のご指導とサポートに心から感謝しています」と回顧。この作品を引き受けた理由として「脚本を読んだ際、自分を新たな領域へと誘ってくれるような作品だと思い、この役をお受けしました」と語る。
阿部と初タッグとなる渡辺監督はその起用に際して、「行動が複雑で時には理解しがたいような決断をする折本のキャラクターを説得力のあるお芝居で表現できるのは阿部さんしか考えられなかったです。ひたむきに貪欲なまでに役に向き合い続ける阿部さんとの撮影はとても刺激的な日々でした」と日本を代表する俳優・阿部寛への尊敬と憧れを熱い気持ちで語った。
入念なリハーサルを経て撮影に挑んだ阿部は、「撮影現場では、緊張感あふれるシーンが連続し、複数のカメラで長回しを行うことが多く、まるで舞台の上に立っているような生々しい緊張感がありました。そのため、台本を完全に自分の中に落とし込み、瞬間瞬間の感情やライブ感を最大限に引き出すことが僕の挑戦でした」と役と作品への熱い思いを明かす。本作だけの誰も見たことがない新しい阿部寛の姿に期待が高まる。
複数台のカメラが使用され長回しで撮影された本作について渡辺監督は、「できるだけ芝居を止めずに長回しをした10分以上のテイクも数知れずあります。カメラの揺れなど小さなハプニングが起きてもそれを活かしました。テイクを重ねるごとに阿部寛さんの熱量と迫力に凄みが増していきます。モニターを見ながら私もこの生放送に参加している感覚に陥りました」と語った。
公開決定情報とともに、特報映像とティザービジュアル2種、阿部寛・渡辺一貴監督のコメントも解禁された。初解禁の特報映像は、看板報道番組『ショウタイム7』のメインキャスターの座を追われた折本眞之輔のもとにかかってきた爆破テロ予告の電話から始まる。冗談だと思い一蹴した折本だが、その直後に発電所で大規模な爆発が起き、一気に緊張感が走る。犯人から交渉人に指名された折本はこの事件をキャスターに返り咲くチャンスと捉え、オンエア中の『ショウタイム7』に乗り込み、犯人との緊急生中継を始める。
「さあ、スタートです」。これは、“史上最悪の〈生放送ショウタイム〉”の始まりに過ぎない。折本の不敵な笑みが意味するものとは? 折本とともに事件に巻き込まれるのは一体誰か? そして、犯人の正体とは?
また、ティザービジュアルは、爆破テロ事件によって炎が上がる発電所と阿部演じる折本眞之輔を捉えている。都心に近い発電所で突如起きた爆破テロ事件の犯人と決死の生中継を始めるも、徐々に追い詰められていく折本。一言一句が生死を決める犯人との交渉に緊迫した表情で挑むその瞬間が切り取られている。
■主演:阿部寛コメント全文
脚本を読んだ際、自分を新たな領域へと誘ってくれるような作品だと思い、この役をお受けしました。
撮影現場では、緊張感あふれるシーンが連続し、複数のカメラで長回しを行うことが多く、まるで舞台の上に立っているような生々しい緊張感がありました。そのため、台本を完全に自分の中に落とし込み、瞬間瞬間の感情やライブ感を最大限に引き出すことが僕の挑戦でした。今回、キャスター役を演じるのは初めてで、非常に繊細で難しい役でしたが、監督のご指導とサポートに心から感謝しています。緻密に練り上げられた演出の中で、息をのむような緊張感とともに物語が展開します。ぜひ劇場で、このスリリングなエンタテインメントを体感していただければ幸いです。
■監督:渡辺一貴コメント全文
小学生の時に熱中したドラマ『ムー一族』は生放送あり歌ありバラエティあり、兎に角なんでもありの玉手箱のような番組だった。生放送でドラマが進む緊張感にドキドキし、ハプニングやNGが出る度に「この人怒られないといいな…」と子供ながらに心配した。豊かな時間だった。
本作のメイン舞台、報道番組『ショウタイム7』は2時間生放送の設定。放送と事件が同時進行し、登場人物たちが次々に予想外のアクシデントに巻き込まれていく緊迫感を、昔見た生ドラマのように表現できれば、と思った。できるだけ芝居を止めずに長回し。10分以上のテイクも数知れず。カメラの揺れなど小さなハプニングが起きてもそれを活かしながら。テイクを重ねるごとに阿部寛さんの熱量と迫力に凄みが増していく。モニターを見
ながら私もこの生放送に参加している感覚に陥る。
酷暑の中、撮影は冷房の効いたテレビスタジオ。だが最高に熱い夏だった。
『ショウタイムセブン』は2025年2月7日より全国公開。
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