『スター・ウォーズ』公式ツイッターが人種差別撤廃の訴えを支持「私たちのヒーロー」

#デモ

『スター・ウォーズ』公式ツイッターより
『スター・ウォーズ』公式ツイッターより

先月25日(現地時間)に米ミネソタ州ミネアポリスで起きた、白人警官のデレク・ショーヴィン被告(当時。先月26日に懲戒免職)による黒人男性のジョージ・フロイドさん殺害事件を受けて、全米を中心に世界各地で人種差別への抗議運動が広がり続けている。

アリアナ・グランデはデモ参加。大坂なおみ、テイラー・スウィフトらも抗議のツイート

ハリウッドで活躍するスターたちもデモに参加したり、メディアに寄稿したり、様々な形で意見を表明しているが、事態収束のために軍の動員を警告したトランプ大統領の行動に抗議の声が上げたのは『ワイルド・スピード』シリーズなどのドウェイン・ジョンソンだ。

ジョンソンは3日(現地時間)、自身のインスタグラムに約9分間の動画を投稿、「あなたはどこにいるのですか?」と混乱する国を率いるのにふさわしいリーダーの不在を訴えた。

「私たちの国は躓き、変化を求める声を届けようしています。思いやりのある私たちのリーダーはどこにいるのですか? 私たちの国が最もつらい時期にあり、私たちが何より必要とする、国を一つにして、元気づけてくれるリーダーです。私たちの国のために歩み寄り、説明責任を果たし、あらゆる肌の色を受け入れるリーダーです」「『約束する。任せてくれ。ともに変化を起こそう』と言ってくれるリーダーです。どこにいるのですか? 私たちはここにいます。いつの日か、そんな風に奮い立たせてくれるリーダーが現れるでしょう。いずれにせよ、変化のプロセスはすでに始まっています」

ジョンソンは「私は合衆国大統領ではありません。私は男であり、父親であり、家族とわが子たちをとても大切にしています。子どもたちがこれから生きていく世界のこともです。私たちの国も、そこに暮らす1人1人のことも、とても大切に思っています。それが私という人間です」と語り、今回の事件で世界に広く知れ渡った「Black Lives Matter(黒人の命は大切だ)」運動を支持することを表明した。「もちろん、1人1人全ての命が大切です。アメリカ人として、私たちは包摂性を信じています。受け入れることも信じています。人権も、全ての人が平等であることも」と語ったうえで、「今は、こう言わねばならない時期なのです。黒人の命は大切です」と訴えた。

イギリスのロンドンでは、『スター・ウォーズ』シリーズのフィン役で知られるジョン・ボイエガが3日(現地時間)、ハイド・パークで行われたデモで「今後キャリアを失うかもしれない。でもそんなことはクソ喰らえだ!」と拡声器を手にスピーチした。

ボイエガは「わかってもらいたいんです」と涙ながらに繰り返し、「どんなに辛いことかわかってほしい。お前の人種は価値がないんだと、毎日思い知らされることが。こんなことはもう終わりにするんです」と語った。そして、フロイドさんをはじめ、これまで人種差別の犠牲になった人々の名前を挙げて、差別の撤廃を強く訴えた。そのうえで、暴徒化しては敵対する側の思うつぼだとして、平和的な抗議活動を聴衆に呼びかけた。

ボイエガは特に黒人男性に向けて「黒人女性を大切にしなければなりません。彼女たちは私たちの心です。未来です。自分たちを悪者にしてはいけない」「健康的でコミュニケーションをとり、愛を持って子供たちを育てている、そんな個々の家族で作られた国家を想像してみてほしい。もっと良い人間になることができる国家のことを。これこそが私たちの作るべきものなのです。黒人たちよ、それはあなたたちから始まるのです」と訴えた。

『スター・ウォーズ』シリーズの公式ツイッター・アカウントは「私たちはジョン・ボイエガを支持します」「ルーカス・フィルムはあなたとともにいます」「ジョン・ボイエガ、あなたは私たちのヒーローです」とサポートを表明、ルーク・スカイウォーカーを演じたマーク・ハミルも「君のことをこれほど誇りに思ったことはないよ、ジョン。愛している、パパより」とツイートした。

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