安楽死を望む女性と、彼女に寄り添う親友の“最期”の数日間…ペドロ・アルモドバル監督最新作が公開決定
円熟味を増したアルモドバルが人生最期のかけがえのない数日間を描く
病に侵され自らの意思で安楽死を望む女性と、彼女に寄り添うかつての親友。“その日”が来るまでの短くかけがえのない最期の数日間を描いたペドロ・アルモドバル監督最新作『ザ・ルーム・ネクスト・ドア』が公開されることが決定した。
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色鮮やかな映像とユーモアにあふれた作品で観客を魅了してきたペドロ・アルモドバル。アカデミー賞外国語映画賞に輝いた『オール・アバウト・マイ・マザー』(99年)、アカデミー賞脚本賞を受賞した『トーク・トゥ・ハー』(12年)をはじめ映画界に偉大な足跡を残し続ける名匠が贈る最新作は、病に侵され安楽死を望む女性と彼女に寄り添う親友の最期の数日間を描く物語。75歳を越え円熟味を増したアルモドバルが、独自の感性溢れるカラフルな世界観で人生最期のかけがえのない数日間を描いた最高傑作が誕生した。
重い病に侵されたマーサ(ティルダ・スウィントン)は、かつての親友イングリッド(ジュリアン・ムーア)と再会し、会っていない時間を埋めるように病室で語らう日々を過ごしていた。治療を拒み自らの意志で安楽死を望むマーサは、人の気配を感じながら最期を迎えたいと願い、“その日”が来る時に隣の部屋にいてほしいとイングリッドに頼む。
悩んだ末に彼女の最期に寄り添うことを決めたイングリッドは、マーサが借りた森の中の小さな家で暮らし始める。そして、マーサは「ドアを開けて寝るけれど もしドアが閉まっていたら私はもうこの世にはいない——」と言い、最期の時を迎える彼女との短い数日間が始まるのだった。
主演は、ウェス・アンダーソン監督作品やジム・ジャームッシュ監督作品の常連として知られ、『フィクサー』(07年)でアカデミー助演女優賞に輝いた女優ティルダ・スウィントン。共演には、『アリスのままで』(14年)でのアカデミー主演女優賞に加え、世界3大映画祭すべてで女優賞を受賞したジュリアン・ムーア。ふたりのオスカー女優が親友同士を演じ、繊細で美しい友情を体現する。
第81回ベネチア国際映画祭でプレミア上映されると、およそ20分間拍手喝采を浴び史上最高の称賛を受け、見事最高賞である金獅子賞の栄冠に輝いた本作。「魂を激しく揺さぶられる」(TIME)、「心の奥に深く刻まれる」(Vanity Fair)、「命の輝きを描く物語」(Deadline)と絶賛され、世界中から熱い注目を集めており、本年度映画賞レースをにぎわす作品として期待されている。
『ザ・ルーム・ネクスト・ドア』は2025年1月31日より全国公開。
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