横浜流星、森本慎太郎との食事会で一度も目を合わさず!? ストイックな役作りや“素”とのギャップ明かす
『正体』完成披露舞台挨拶に横浜流星、吉岡里帆、森本慎太郎ら登壇
映画『正体』の完成披露舞台挨拶が開催され、逃走を続ける主人公を演じた主演・横浜流星をはじめ、共演の吉岡里帆、森本慎太郎(SixTONES〈ストーンズ〉) 、山田杏奈、山田孝之、藤井道人監督が登壇。4年越しの企画に序盤からかかわってきた横浜の本作への想い、メインキャストたちが横浜と共演した印象や藤井組の撮影裏話など本作の魅力をたっぷりと語り尽くした。
・横浜流星が“七変化”で日本中を逃亡! 清潔感のある介護職員から髭面の労働者、そして一重まぶたの工場作業員まで
一般試写会等では続々と感動の声が多く寄せられ、極上のサスペンスと早くも本年度ナンバー1の呼び声も高い本作。主人公の鏑木慶一役を演じた横浜流星は、「サスペンスでありながらエモーショナルな人間ドラマ、エンタメになっているので老若男女問わず見てもらいたいし、自分の中で集大成となった作品が4年の月日を経て完成し、こうして本日みなさんにお届けできることを嬉しく思います」と満席の会場を前に噛み締めるようにコメントした。
さらに、藤井組に俳優として出演するのは全員今回が初となるメインキャスト4名も挨拶。安藤紗耶香役の吉岡里帆は「自分の人生を生きられていることがどれだけ尊くて嬉しいことか、生きている喜びを最後に感じられるような作品です」と見どころに触れ、野々村和也役の森本慎太郎は「自分の人間関係や信じるものは何か?などいろんなメッセージを受け取りました。また映画館で見てもう一度この世界観に浸りたいと思っています」と想いを明かした。
酒井舞役の山田杏奈は「鏑木の背中、人生を追っていくうちに自分自身や周りにいる人の人生が愛おしくなるような感覚を覚えました。みなさんにも楽しんでいただけたら」 と客席に呼びかけ、 又貫征吾役の山田孝之は「信じることの大切さや、逆に危うさをすごく感じました。全体的なことで行くと実際に世の中でもいろんな事件が常に起こってメディアがワーッとと取り上げるけど、次のトピックが来たらスッとみんな忘れてしまうところがあって。それはこの映画でもあってリアルなところに通じると思います」と作品の感想を語った。
そして、藤井道人監督は「とても長い時間がかかってしまいましたが素晴らしいキャスト、自分の信じる仲間たちと作った映画をこうして皆様のもとに届けることができて本当に光栄です」と喜びをあらわにした。
本作で 「5つの顔を持つ逃亡犯」として姿を変えていく鏑木を演じた横浜。苦労した点や意識した点について、「誰からも信じてもらえない状況の中で脱獄をするんですけど、どんな状況でも鏑木の真意や目的を見失わないようにすることを一番大事にしていたし、それをずっと維持していくのにとても苦労しました。5つの顔と言っていますが、別人格ではないので彼の心の部分や鏑木としていることを意識していましたし、監督とメイク部、衣装部のみなさんと相談して追及しました。やりすぎるとコスプレになるし、街の中にいても紛れ込めるように意識しました」と自身の役への追求について明かした。
藤井監督は4年越しの企画となった本作の映画化にあたって、「映画が完成してこうして届けられるって本当に奇跡みたいなことだと若いうちに経験したことがあって。脚本段階やクランクアップした後もうまくいかないこともある中で、何10個ものハードルを潜り抜けて映画作りをしないといけない。(横浜)流星もよく言っているんですが4年かからなったらこれだけ素晴らしいキャストもスタッフも集まらなかっただろうし、天命というか期せずして運命がぶつかる瞬間があってこの日を迎えました」と感慨深げに思いを語った。
2023年の夏、2024年の冬と2回に分けて撮影が行われた本作。横浜は「時期を分けて撮影できたのはすごく贅沢だし幸せだと思います。夏の撮影の後、監督から繋いだものを先に見せてもらったので鏑木により強い思いを持って冬のシーンに挑めたし、撮っていただけたチームには感謝しています」と感謝を述べる。
山田は「夏編は1日しかとってないんです。でも舞としての時間経過があって、夏の1日に向けてその日のためだけに髪を染めました。髪の違いを見てもらえたら」とアピール。
山田は逃亡する鏑木を追い続ける刑事という役どころもあり、「夏編でとんでもないストレスがかかってしまい、冬編の方は毛量が少し薄くなっているかもしれません(笑)。皆さんを追い込む立場なんですが、追い込まれる立場でもあって、だから絶対ハゲると思いながらやっていました(笑)」と苦労を語りつつも、会場の笑いを誘っていた。
続いて、次々と姿を変えて逃亡を続ける主人公の鏑木にちなみ、実際に共演して感じた横浜流星の“正体”についてキャスト陣が事前に用意したフリップをもとにトーク。横浜の正体は「おしゃべり」という森本は、「撮影中の流星くんは役柄もあってそんなに会話もしないし僕との距離がすごくあったんですよ。イン前にご飯を食べに行ったんですが、ご飯中なのに1回も目が合わなかったんです。それは役でいてくれたからだったんですが、撮影が終わってからは笑顔でたくさん話してくれるし目も見てくれるし、優しい人なんだなと思って好きになりました」と横浜の役への真剣さゆえのギャップに心を掴まれた様子だった。
吉岡里帆は「生身」を挙げ、「アクションシーンが今回たくさん出てくるんですが、ほぼ全部横浜さんがご自身でされていて。防御していないというか、危険を顧みずすべてを映画に捧げるというのをすごく感じました。さらに心もむき出しな状態で演じているのが印象的でした」と横浜の本気度が伺えるエピソードを披露した。
ほかにも山田杏奈が「仕事人」、山田孝之が「水」、藤井監督が「武士」とそれぞれ横浜の正体を挙げるなか、横浜本人はなんと正体は「なし」とキッパリ。「みなさんが自分の正体を言ってくださるのはありがたいのですが、自分からみなさんに伝えるのはあまり…。役者はミステリアスでいるのがいいなと思うし、人柄をすごく知られて作品に影響するのも嫌だし、とにかく自分はナシ!」と回答。それに対し藤井監督が「もうちょっと何か言わなきゃだよ!」とツッコミつつも、「でも、そういうところが流星のいいところ」と、役に真摯で実直な横浜の人柄を褒めていた。
最後に、藤井監督から「みなさんに感謝の気持ちを伝えられて光栄です。明日からの、そして公開してからのみなさんの養分になれるように作りました。長く愛されるように応援してもらえたら幸いです」とコメント。
横浜も「純粋な気持ちで見ていただきたいです。自分は“信じる”ことをあらためて考えて、とても突きつけられる思いでした。ただ彼は希望を持って生きていて、すごく心を動かされます。我々の覚悟や想いが込められているのでぜひ受け取ってください」と観客に向けて熱いメッセージを送り、完成披露イベントは終了した。
『正体』は11月29日より全国公開。
PICKUP
MOVIE
INTERVIEW
PRESENT
-
ダイアン・キートン主演『アーサーズ・ウイスキー』一般試写会に10組20名様をご招待!
応募締め切り: 2025.01.04 -
齊藤工のサイン入りチェキを1名様にプレゼント!/『大きな家』
応募締め切り: 2024.12.27