安楽死を望む女性とその親友の“最期の数日間”描く ヴェネチア映画祭金獅子賞受賞の話題作に注目
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ペドロ・アルモドバル監督最新作『ザ・ルーム・ネクスト・ドア』が公開されることが決定し話題に。また第37回東京国際映画祭ガラ・セレクション部門に選出された『エマニュエル』のアジアン・プレミアのレポートや、横浜流星が主演を務める『わかっていても the shapes of love』も大きな注目を集めた。
ペドロ・アルモドバル監督最新作『ザ・ルーム・ネクスト・ドア』に注目
病に侵され自らの意思で安楽死を望む女性と、彼女に寄り添うかつての親友。“その日”が来るまでの短くかけがえのない最期の数日間を描いたペドロ・アルモドバル監督最新作『ザ・ルーム・ネクスト・ドア』が公開されることが決定し注目を集めている。
色鮮やかな映像とユーモアにあふれた作品で観客を魅了してきたペドロ・アルモドバル。アカデミー賞外国語映画賞に輝いた『オール・アバウト・マイ・マザー』(99年)、アカデミー賞脚本賞を受賞した『トーク・トゥ・ハー』(12年)をはじめ映画界に偉大な足跡を残し続ける名匠が贈る最新作は、病に侵され安楽死を望む女性と彼女に寄り添う親友の最期の数日間を描く物語。75歳を越え円熟味を増したアルモドバルが、独自の感性溢れるカラフルな世界観で人生最期のかけがえのない数日間を描いた最高傑作が誕生した。
主演は、ウェス・アンダーソン監督作品やジム・ジャームッシュ監督作品の常連として知られ、『フィクサー』(07年)でアカデミー助演女優賞に輝いた女優ティルダ・スウィントン。共演には、『アリスのままで』(14年)でのアカデミー主演女優賞に加え、世界3大映画祭すべてで女優賞を受賞したジュリアン・ムーア。ふたりのオスカー女優が親友同士を演じ、繊細で美しい友情を体現する。第81回ベネチア国際映画祭で最高賞である金獅子賞の栄冠に輝いた本作の続報に期待したい。
・安楽死を望む女性と、彼女に寄り添う親友の“最期”の数日間…ペドロ・アルモドバル監督最新作が公開決定
『エマニュエル』監督が東京国際映画祭でトーク「セックスするにあたり…」
全世界を官能の熱狂で包んだ『エマニエル夫人』(74年)を新解釈で現代に蘇らせた映画『エマニュエル』。第37回東京国際映画祭ガラ・セレクション部門に選出された本作のアジアン・プレミアが11月1日に開催され、オードレイ・ディヴァン監督が登壇。聞き手として、おしゃべりカルチャーモンスターとしても数多くのメディアで活躍する湯山玲子が参戦し、生まれ変わった“新生”エマニュエルの魅力について熱く語り合った。
本作を制作する上でオードレイ監督は、「過去の『エマニエル夫人』とは考え方をガラッと変えて、主人公の女性をより主体的にとらえ、彼女の解放を描こう思ったけれど、考えれば考えるほどそこにはさらに描くべきものがあると感じた」とし、「現代では色々なものが氾濫していて、お互いが濃密な触れ合いを避けて、個人の殻にこもっているように感じます。そんな世の中にあって、もっと人と繋がりを持とうという意味を込めて撮りました」と語った。
一方、オードレイ監督は「セックスするにあたり、女性は“愛”という言葉にはこだわらなくていいと考えています。エマニュエルの前に現れる謎の男ケイ・シノハラは、エマニュエルが自分の欲求に正直になるために作り出したファンタジーであっても、ゴーストであってもいいのかもしれません。その解釈は観客それぞれでいいと思うし、この映画は皆さんの会話の糸口のために作ったものなので、各々の答えを見つけていただければ嬉しいです」と話し、また撮影の裏側についてもたっぷりと語っている。
・快感を描写! 自らの欲求に向き合い繋がること描いた、まさかの純愛映画
横浜流星が3年ぶりに恋愛ドラマにカムバック! 妖艶な“沼男”を演じる
主演・横浜流星が3年ぶりに恋愛ドラマにカムバックし、妖艶でミステリアスな“沼男”を演じるABEMAオリジナル連続ドラマ『わかっていても the shapes of love』が、12月9日よりABEMAにて配信、Netflixにて世界同時配信されることが決定した。
本作は、女性たちを痛いほどの共感の渦に巻き込んだ、同名のwebtoonをもとにした韓国ドラマNetflixシリーズ『わかっていても』(Netflixにて独占配信中)を原案に、主演の横浜流星ほか、中川龍太郎監督を中心とした国内外で活躍する珠玉のクリエイティブチームが集結。日本・鎌倉を舞台に、韓国ドラマ版の世界観を再構築し、恋をしたことのある誰もが共感できる「傷つくとわかっていても、愛に手を伸ばしてしまう人間の衝動」を描き出した作品だ。
本作にて3年ぶりの恋愛ドラマ出演となる主演の横浜流星は、誰もが近づきたくなる吸引力と、誰にも深入りさせないミステリアスな魅力を併せ持つ若き天才芸術家・香坂漣として、好きになったら痛い思いをするとわかっていても惹かれてしまう“沼男”を演じる。本作出演に関し、横浜は「恋の話は今しかできない、ということで出演を決めました」とし、「原作をリスペクトしつつ、自分たちがやる意味を常に考え、恋愛群像劇として1人1人が魅力的に輝けばという思いでこの作品を創りましたので、この冬皆さんの心を温められたら嬉しいです」とコメントしている。
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