ホ・ジノ監督のサスペンス映画『満ち足りた家族』予告編が公開
ソル・ギョング&チャン・ドンゴンの共演、『八月のクリスマス』(98年)『危険な関係』(12年)で知られる名匠ホ・ジノ監督によるサスペンス映画『満ち足りた家族』。本作より、家族崩壊へのカウントダウンを描き出す衝撃の予告編と場面写真を紹介する。
・ソル・ギョングとチャン・ドンゴンが共演する韓国映画『満ち足りた家族』の場面写真をすべて見る
・【動画】ソル・ギョング&チャン・ドンゴン、完璧な家族の崩壊が始まる/映画『満ち足りた家族』予告編
『八月のクリスマス』で商業長編監督デビューするなり韓国映画ニューウェイブの始まりをいち早く世界に告げたホ・ジノ監督。その演出力への絶大な信頼から数多の俳優たちが出演を嘱望してきた彼の最新作では、家族間の親密な描写を細やかに積み重ねながら、人間の心理の奥底に潜む淀みや揺れ動きを緻密に、衝撃的に描きあげた。
先月10月16日に韓国で封切られた本作は、初日から3日間連続で興行ランキング1位を獲得。さらに、日本ではチャン・ドンゴンとホ・ジノ監督の来日が発表され、注目を集めている。
兄ジェワン(ソル・ギョング)は、道徳よりも物質的な利益を優先して生きてきた弁護士だ。仕事のためなら、殺人犯の弁護でさえも厭わない。年下の2人目の妻ジス(クローディア・キム)や10代の娘らと共に豪華マンションに住み、家事は家政婦がこなす誰もがうらやむ暮らしだ。
一方、小児科医として働くジェギュ(チャン・ドンゴン)は、どんな時にも道徳的で良心的であることを信念に生きてきた。年長の妻ユンギョン(キム・ヒエ)と10代の息子と共に住む彼は、老いて痴呆気味になった母の介護にも献身的に当たり、品行方正な日々を送る。
まったく、相容れない信念に基づいて生きてきた兄弟。しかし2人は、それぞれの妻を伴って月に1回、高級レストランの個室に集い、ディナーを共にする。レストランではお得意様であるジェワン夫妻が常に優先され、兄弟家族同士の会話はどこかぎこちない。
ディナーが行われた夜、時を同じくある事件が起こり、満ち足りた日々を送る家族が想像だにしなかった衝撃の結末を招き寄せる——。
キャストには、『ペパーミント・キャンディ』(99年)『オアシス』(02年)などのソル・ギョング、『ブラザーフッド』(04年)などで知られる人気スターで約5年ぶりのスクリーン復帰となるチャン・ドンゴン。さらに、韓国ケーブルテレビ史上高視聴率を記録したドラマ『夫婦の世界』のキム・ヒエ、『アベンジャーズ/エイジオブウルトロン』(15年)『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』(18年)などハリウッドでも活躍するクローディア・キムら名優が揃う。
予告編でまず描かれるのは、ソル・ギョング演じる“利益を優先する弁護士の兄”と、チャン・ドンゴン演じる“道徳的であろうとする医者の弟” の対照的な2人。兄と弟それぞれに美しい妻と子どもがおり、何不自由ない“満ち足りた生活”を送っている様子が伝わる。
そんな最中、「ひとつの事件」が起き、大人たちは「子どもの秘密」を知ることになる。2組の夫婦の間で行われた「家族会議」では、様々な疑惑や嫌味が飛び交い、完璧な家族であるはずが最悪な晩餐となってしまう─。果たして、この家族の結末には何が待っているのか。
あわせて紹介する6枚の場面写真では、美しい晩餐の様子から、怒りや困惑の表情まで人間の様々な感情が表現されている。予告編と場面写真から浮かび上がる数々のヒントから、“闇に隠された真実”を見抜くことができるか? 家族間の親密な描写を細やかに積み重ねながら、人間の心理の奥底に潜む淀みや揺れ動きを緻密に描き切った衝撃のサスペンスに期待が高まる。
『満ち足りた家族』は2025年1月17日より全国公開。
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