洋画の人気が低迷 ランクインは7、9位の2作のみ
【興収レポート】2024年の年間興行収入トップ10をまとめた。ランキングを見ると、ひと際目立つのが邦画アニメで、23年と同じ傾向だ。1位『名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)』、2位『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』が100億円超えとなった。特に『~100万ドルの五稜星』は前作『~黒鉄の魚影(サブマリン)』(133.8億円)を上回りシリーズ最高興収記録を塗り替えた。
・12月公開作ランキング、2位は『ドクターX』、1位はディズニーアニメ続編
邦画アニメでは他に、4位『劇場版 SPY×FAMILY CODE:White』、6位『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』と計4本がトップ10入りとなった。『ガンダム』もシリーズ最高興収を記録している。
邦画実写で最大のヒットは3位『キングダム 大将軍の帰還』。人気マンガを実写映画化したシリーズ4作目だ。1作目『キングダム』(19年、57・3億円)、2作目『キングダム2 遥かなる大地へ』(22年、51・6億円)、3作目『キングダム 運命の炎』(23年、56億円)。シリーズ映画は回を重ねるごとに観客が飽きて興収を落としていく作品が多いなか、安定した人気を誇る。4作目でシリーズ最高興収の80億円を記録。邦画実写が80億円以上を記録するのは18年『劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』(93億円)以来のことだ。
邦画実写では他に5位『ラストマイル』、8位『変な家』、9位『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』と計4本がトップ10入り。
中でも異色のヒット作が2つある。1つは『ラストマイル』。テレビドラマ『アンナチュラル』『MIU404』の監督・塚原あゆ子と脚本家・野木亜紀子が再タッグを組み、両作と同じ世界線で起きた連続爆破事件を描いたサスペンス映画。『アンナチュラル』『MIU404』の人気キャラクターが再登場する一方、彼らはあくまで「特別出演」の扱いで、新しい登場人物を演じる満島ひかりと岡田将生が主人公。根強い人気のテレビドラマをうまく活用した映画づくりを見せている。
もう1つが『変な家』。近年、邦画実写のヒット作は人気マンガとテレビドラマの映画化が目立つなか、Youtube動画が題材だ。
洋画は元気がなく、トップ10に入ったのは7位『インサイド・ヘッド2』、9位『怪盗グルーのミニオン超変身』とアニメが2本だけだった。実写最大のヒット作は『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』(24億円)。23年は実写に興収30億円以上をあげたヒット作が4本あったが、24年はゼロ。実写の不振が目立つ。
[2024年の公開作ランキング]
1位『名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)』158億円
2位『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』116億円
3位『キングダム 大将軍の帰還』80億円
4位『劇場版 SPY×FAMILY CODE:White』63億円
5位『ラストマイル』59億円
6位『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』54億円
7位『インサイド・ヘッド2』53億円
8位『変な家』51億円
9位『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』45億円
9位『怪盗グルーのミニオン超変身』45億円
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