三山凌輝が熱演する強迫性障害の主人公の“思い”とは?「触れられぬ体を今は脱ぎ捨てて…」俵万智らが短歌で表現
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作家・燃え殻、いきものがかり・水野良樹、服部樹咲の絶賛コメントも
『虎に翼』の三山凌輝(BE:FIRST)と久保史緒里(乃木坂46)がW主演を務め、ファン・チャンソン(2PM)が共演する内田英治監督最新作『誰よりもつよく抱きしめて』。本作より、恋愛歌人の名手たちが本作に寄せた詠み下ろし短歌とのコラボビジュアルを紹介する。
・『誰よりもつよく抱きしめて』三山凌輝(BE:FIRST)インタビュー
・『誰よりもつよく抱きしめて』詠み下ろし短歌コラボビジュアルをすべて見る
本作は、感涙必至の究極の純愛小説として話題となった新堂冬樹の同名小説を映画化した、愛する人と触れ合うことができない2人の切なくも美しい最高純度の物語。『ミッドナイトスワン』(20年)『サイレントラブ』(24年)をはじめ、生きづらさを抱えながらも愛を通して他者と関わる人々の姿を描いてきた内田英治監督の真骨頂となる一作だ。
鎌倉の海沿いの街で同棲する、絵本作家の水島良城(三山)と書店員の桐本月菜(久保)。学生時代から付き合ってきた2人は、お互いのことを大事に思い合っているが、良城は強迫性障害による潔癖症を患い、恋人の月菜にも触れることができず、手をつなぐことすらできない日常が続いている。ようやく治療を決意した良城は、合同カウンセリングで初めて同じ症状を抱える女性・村山千春に出会う。思いを共有できる相手に出会えたことを喜び、千春との距離を縮めていく。
だが、仲睦まじく思いを共有する2人の交流を目の当たりにし、月菜はショックを受けてしまう。2人の溝がどんどん深くなっていくなか、月菜の前に、恋人と触れ合っても心が動かない男・イ・ジェホン(ファン・チャンソン)が現れる。愛する人と触れ合うことがままならない者たちがすれ違い、ぶつかり合い、関係が交錯していく——。
強迫性障害による潔癖症で、常にビニール手袋着用で生活し、同棲する恋人にも手すら触れることができない絵本作家・水島良城を演じるのは、三山凌輝。NHK『生理のおじさんとその娘』やNHK連続テレビ小説『虎と翼』で演じたヒロイン寅子の弟・直明役も話題となり、BE:FIRSTメンバーRYOKIとしても活躍中だ。
良城の恋人役で、三山とW主演を務めるのは、大河ドラマ『どうする家康』に出演するなど女優としての活躍も目覚ましく、乃木坂46のセンターも経験している久保史緒里。恋人に触れてもらえず、彼の病気を理解しつつも、自分の揺れ動く心に思い悩む書店員の女性・桐本月菜を演じる。
そんな2人の関係が不安定になるなか、月菜の前に現れた、恋人と触れ合っても心が動かない男、イ・ジェホンを、韓国ボーカル・ダンスグループ・2PMのメンバー、ファン・チャンソンが演じる。
今回紹介するのは、恋愛歌人の名手たちが本作に寄せた詠み下ろし短歌とのコラボビジュアル。ベストセラー歌集「サラダ記念日」で、短歌の歴史に革命をもたらした天才歌人・俵万智、TBS『情熱大陸』に出演し、空前の短歌ブームの火付け役の一人となった“現代短歌の新世代”木下龍也、短歌最前線で活躍し、ドキュメンタリー『ART Documentary Edge』でも特集された気鋭歌人・岡本真帆、雑誌「Numero TOKYO」での「恋」をテーマで短歌の連載し、歌集「初恋」などで“恋の短歌の名手”として知られる歌人・染野太朗が参加した。
本強迫性障害による潔癖症の絵本作家・水島良城(三山)と、その恋人で書店員の桐本月菜(久保)、月菜の前に突如現れて彼女の心を揺さぶるイ・ジェホン(ファン・チャンソン)──それぞれの視点から見て心境を捉えた短歌や、劇中での2人がすれ違う大事なワンシーンを彷彿とさせる情景と心情が絶妙に重なる短歌など、本作の切なさが際立つ短歌コラボビジュアルとなっている。
さらに、著名人からの絶賛コメントも到着した。「ボクたちはみんな大人になれなかった」「すべて忘れてしまうから」などの人気作家・燃え殻や、「いきものがかり」のリーダーでソングライター、小説家とマルチな才能を発揮する水野良樹、内田監督が手がけた『ミッドナイトスワン』で鮮烈なデビューを果たし第44回日本アカデミー賞新人俳優賞などを受賞した女優の服部樹咲がコメントを寄せている。
■歌人・俵万智
「いくつかの「もし」の花びら散った後それでも君に咲いててほしい」
「触れられぬ体を今は脱ぎ捨てて心で君を抱きしめたいよ」
「人生は手書きのメニュー選ぶとは何かを選ばないということ」
■歌人・岡本真帆
「遮断機がゆっくり下りる 触れ方を忘れて遠くなる君の岸」
■歌人・木下龍也
「似た色のふたりは見つめ合うだけでずっと抱き合えない海と空」
■歌人・染野太朗
「どしゃぶりの空で会いたい青じゃなく大きくもなく偉大でもなく」
■燃え殻(作家)
もし自分だったら、を登場人物たち一人ひとりに思いながら観ていました。もし自分だったら、寄り添えるだろうか。寄り添ってもらえるだろうか。あきらめないだろうか。
■水野良樹(いきものがかり/HIROBA)
二人の手を分かつ、暗く深い谷に
たがいの言葉が沈んでいく。
そのさまを眺める月菜と良城の表情に
寂しさも焦燥も、悔しさもあきらめも、たゆたう欲望も、
すべて浮かんでいた。痛々しいほどに。
ひとはきっと、確かめたいから手を伸ばすんじゃない。
選びたいから手を伸ばすんだ。
自分が笑っている未来を。
そして、誰よりも愛するひとが、笑っている未来を。
■服部樹咲(女優、『ミッドナイトスワン』など)
脆くて繊細で、それでも踠きながら自分の気持ちと闘い続ける2人が、普段の私の誰とも共有できない孤独な気持ちにそっと寄り添ってくれました。誰しもが抱える孤独に寄り添い続ける内田監督。間違いなく監督にしか作れない映画でした。
『誰よりもつよく抱きしめて』は2月7日より全国公開。
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