「女として終了」呪いの言葉が彼女を追い詰める…デミ・ムーア怪演でアカデミー賞初ノミネート
#コラリー・ファルジャ#サブスタンス#デミ・ムーア#ホラー#マーガレット・クアリー#映画
かつて「ポップコーン⼥優」と揶揄されたこともあるムーアが再評価を獲得
デミ・ムーアが主演を務め、本年度アカデミー賞で作品賞、主演⼥優賞ほか5部門にノミネートされた映画『サブスタンス』より、ティザーポスターと特報映像を紹介する。
・デミ・ムーア、美と若さに狂気の執着…カンヌで13分のスタンディングオベーション&脚本賞受賞の話題作とは?
本作は、デミ・ムーア主演、マーガレット・クアリー共演で贈る狂気のエンターテインメント。カンヌ国際映画祭で脚本賞、トロント国際映画祭で観客賞、ゴールデングローブ賞で主演⼥優賞を受賞し、本年度アカデミー賞では作品賞、主演女優賞、監督賞、脚本賞ほか5部門にノミネートされている。
50歳の誕生日を迎えた元人気女優のエリザベス(ムーア)は、容姿の衰えから仕事が減少し、ある再生医療“サブスタンス”に手を出す。だが、治療薬を注射するやいなや、エリザベスの上位互換体スー(クアリー)が、エリザベスの背を破って現れる。
若さと美貌に加え、エリザベスの経験を武器に、たちまちスターダムを駆け上がっていくスー。だが、一つの心をシェアするふたりには【1週間ごとに入れ替わらなければならない】という絶対的なルールがあった。しかし、スーが次第にルールを破りはじめてしまい―。
主演は、“美&若さ”への執着を圧倒的怪演で見せつけ、45年以上のキャリアを塗り替える代表作へと押し上げた、デミ・ムーア。かつて「ポップコーン女優」と呼ばれていたと明かすほど悩んでいたキャリアを自らの力で乗り越え、再評価を獲得。アメリカでは「デミッセンス」(デミ・ムーアのルネッサンス)という造語が世界中のメディアを絶賛お騒がせている。
共演は、昨年話題を呼んだヨルゴス・ランティモス監督の『哀れなるものたち』(24年)にも出演、弾けるような若さと美貌でデミに対峙する、時代のイット・ガール、マーガレット・クアリー。
監督と脚本を手掛けたのはコラリー・ファルジャ。本作を執筆した理由を「年齢、体重、からだの輪郭などが、その“理想の”型から外れていく時、世間は、『お前は女としてもう終わりだ』と私たちに宣言します」「これこそが女性の監獄」と断言。「『本作は、これを吹っ飛ばす時が来た』と宣言しています。2024年になってまで、こんなにくだらないことが続いていること自体が、ちゃんちゃらおかしい」と爽快に言い放つ。
紹介するティザーポスターは、まっすぐ見据えるエリザベスを正面から捉えたド・アップと、不穏な違和感が。そして、彼女の左の瞳が2つに分裂を始めているー。若さを失った彼女は、“どこ”を見据え、「サブスタンス」で“何へ”と変化しようとしているのか? 上下にデザインされたポップなピンクカラーの帯に制御されている、彼女の強い自己愛と不安と期待と狂気が、今にも突き破って暴走しそうな圧とインパクトが強いビジュアルとなっている。
特報は「より良い自分を夢見たことは?」「もっと若く、もっと美しく、より完璧に」と、女性たちをじりじりと真綿で締め付ける呪いの問いかけから始まる。そこからエリザベスと若く美しいスーが暴走。阿鼻叫喚へと突き進む、POPで刺激的でカオスな映像が加速度的にたたみかけられる。
怪しげなライトグリーンの液体、 “バービードール“のような完璧なスタイルのスーの特別な存在感、「可愛い子はいつも笑顔で」と下種な笑みで軽口を叩く男たち。そして、それらと相反するかのようなエリザベスの陰鬱で深刻な表情と、不穏な動きー。「脳裏に焼き付く」「最高に新しい」「ロックでゴージャス」など、世界中から送られた強烈な賛美が、これから始まる狂気の異常事態を予告するかのような映像となっている。
『サブスタンス』は5月16日より全国公開。
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