スカーレット・ヨハンソン、無許可の生成AI動画の拡散について声明を発表
スカーレット・ヨハンソンが、彼女や他のユダヤ系セレブが登場する無許可の生成AI動画の拡散について声明を発表した。
・ブラッド・ピット騙るロマンス詐欺が発覚 フランス人女性が1億円以上を騙し取られる
先日、全裸に近シースルードレスを着た妻のビアンカ・センソリとグラミー賞授賞式のレッドカーペットに現れて騒動となったカニエ・ウェストはその後、SNSで反ユダヤ発言を繰り返し、さらに自身のウェブサイトで鉤十字がプリントされたTシャツを販売した。それを受けて作成されたと思われる動画にはヨハンソンをはじめ、ジャック・ブラックやスティーヴン・スピルバーグなど10人以上のユダヤ系のセレブが登場する。彼らは揃って中指を立てる手の甲にダビデの星が書かれたTシャツを着ており、シャツには「カニエ(KANYE)」という文字も書かれている。最後にアダム・サンドラーが登場し、「もうたくさん(Enough is Enough)」「反ユダヤ主義との闘いに加わってほしい(Join the Fight Against Antisemitism)」というメッセージで締めくくられている。
だが、これは生成AIによるフェイク動画なのだ。ヨハンソンは声明で「反ユダヤ主義的な見解に対して、私の肖像を使ったA.I.が生成したビデオがネット上に出回り、注目を集めていることを家族や友人から知らされました。私はユダヤ人女性で、いかなる種類の反ユダヤ主義やヘイトスピーチにも寛容ではありません。しかし、A.I.によって増長されたヘイトスピーチの可能性は、それに対して責任を負う1人の人間よりもはるかに大きな脅威であると固く信じています。私たちは、A.I.の悪用について、そのメッセージがどういうものであれ、訴えなければなりません。さもなければ現実を見失うリスクがあります。私は不幸にもAIの公然たる犠牲者となってしまいました。しかし、AIの脅威は私たち1人ひとりに影響を及ぼしているというのが真実なのです」と訴えた。
AIに関して、「いくつかの先進国は責任ある対応をしていますが、米国は含まれていません。米国政府が、AIの差し迫った危険から国民全員を守る法案を通すことについて麻痺してしまうのは恐ろしいことです」と現状に警鐘を鳴らしたヨハンソンは「AIの使用を制限する法律の成立を最優先事項とするよう、米国政府に強く求めます。これは超党派の問題であり、人類全体の近い将来に甚大な影響を及ぼすものです」と結んでいる。
カニエ・ウェストは9日(現地時間)、スーパーボウルのTV中継の広告で視聴者を自身のウェブサイトに誘導し、鉤十字が描かれたTシャツ(商品コードはナチスの敬礼の略語である「HH」)を販売していた。この件が発覚し、SNSでの批判を受けて、エージェンシー「33&West」はウェストとの契約を解除、ウェブサイトも通販サイトのプラットフォーム「Shopify」から削除されている。
ヨハソンがA.I.の偽物の犠牲になったのはこれが初めてではない。2023年11月、ヨハソンは、ある企業が彼女のA.I.の肖像を無断で広告に使用し、その広告が削除されたことを受けて、ある企業に対して訴訟を起こすと脅した。
そして2024年5月、スカイと呼ばれるOpenA.I.のChatGPT「システムの」声「が自分の声と」不気味なほど似ている「のを聞き、彼女は」怒り「と」ショック“を受けた。
「ディープフェイクや、自分自身の肖像、作品、アイデンティティの保護と格闘している今、これらの問題は絶対に明らかにされるべきだと思います。個人の権利が確実に守られるよう、透明性の確保と適切な法案の成立という形で解決されることを期待しています」と彼女は当時を語った。
PICKUP
MOVIE
INTERVIEW
PRESENT
-
『Playground/校庭』のトークイベント付き特別試写会に10組20名様をご招待!
応募締め切り: 2025.02.17 -
【キャスト登壇】『フライト・リスク』日本語吹替版完成披露試写会に5組10名様をご招待!
応募終了: 2025.02.14