米俳優が告白、性加害告発されたケヴィン・スペイシーに“狙われていた”?「彼は間違いなく私を標的にしました」
スペイシーはガイ・ピアースの告発にXで反論「大人になりなさい」
3月に発表される第97回アカデミー賞で助演男優賞にノミネートされているガイ・ピアース(『ブルータリスト』)が、かつて『L.A.コンフィデンシャル(97年)の撮影中、で共演のケヴィン・スペイシーから「標的にされた」経験について語った。
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アメリカの業界誌「The Hollywood Reporter」のポッドキャスト「Award Chatter」に出演したピアースは、聞き手のスコット・ファインバーグが近年スペイシーの行状が明るみに出たことに触れた上で、スペイシーとの共演に問題はなかったかと尋ねると、「いや(No)」とまず答えてから、「“被害者”という言葉は使いたくありませんが」と断りを入れながら「彼は間違いなく私を標的にしました」と明かした。
ピアースは、2017年にスペイシーの性加害が告発された翌年のインタビューでもスペイシーについて「触りたがる男」と評し、撮影中に「少し辛い」時間を過ごしたと話しているが、今回はもう少し具体的に当時の様子やその後の心境を語っている。
ロサンゼルスで撮影中、29歳だったピアースは当時の妻に「僕が安心できるのはサイモン(・ベイカー)が撮影現場にいる時だけだ」「彼は僕より10倍もカッコよかったから」とスペイシーの照準が自分から外れることを話していたという。
当時、スペイシーの自分に対する振舞いについて「何でもないんだ、と思い込もうとしていた」と振り返る。「5ヵ月間そうしていました。ケヴィンのことが少し怖かったのです。彼は非常に魅力的で、仕事も素晴らしい。彼は見事に場をまとめます。私は若くて影響されやすかったので、彼にターゲットにされた。間違いありません」
撮影中に何度かスペイシーと対立し、険悪になったこともあったが、ピアースは当時の不快な経験を一度は受け流した。だが、2017年にスペイシーの暴行疑惑が初めて報じられ時に改めて、その経験が自身に及ぼした精神的な打撃に気づいたという。
「ロンドンで仕事をしている時に報道を知って、泣き崩れました。止めることができなかった。その衝撃をいかに自分が受け流し、棚上げしていたか。あるいは(記憶を)遮断していたかを思い知らされました。目が覚めるようだった」と声を震わせたピアースは「今はより正直に、ありのままを話すようにしています」と語った。
一方、ピアースの発言が報道されると、スペイシーはXのアカウントに「ガイ・ピアース」と呼びかける動画を投稿し、「大人になりなさい。あなたは被害者ではない」と反論した。
「もし私が当時のあなたの気分を害するようなことをしたのなら、私に直接言うことができたはずです。私たちは話しあうことができたはず。だが、その代わりにあなたはマスコミに話すことにした。それでマスコミは私の反応を知ろうと追いかけてくる」「本当に私の反応を知りたいんですか? 『大人になれ』」と言うスペイシーは、ピアースが『L.A.コンフィデンシャル』の撮影から1年後、ジョージア州で『真夜中のサバナ』(97年)に出演していた自分と「一緒に過ごすためだけに」ピアースが訪ねてきたと言い、「マスコミにそのことも話しましたか? それとも、それはあなたがやっている被害者の物語にそぐわない?」と畳みかけた。
「あなたが私と一緒に過ごすのが嫌だというメッセージを受け取らなかったことを謝ります。別の理由があったのかもしれないが、わかりません。意味がわからない。あなたは私に気を持たせていたでしょう」と謝罪を口にしながらも自身の主張を譲らないスペイシーは、「一体なぜそんなに時間がかかったんですか?」と挑発。「もしあなたが望むなら、いつでもどこでも喜んで対話しますよ。Xでのライブでもいい。私には隠すことは何もない」と言いながら、「ガイ、あなたは大人にならなければなりません。あなたは被害者ではない」と締め括った。
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