トラウマ確定! 血が滲んでも追い詰めるパワハラ教師に震撼

#J・K・シモンズ#セッション#デイミアン・チャゼル#映画

(C)2013 WHIPLASH, LLC. All Rights Reserved.
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『セッション デジタルリマスター』
『セッション デジタルリマスター』
『セッション デジタルリマスター』
『セッション デジタルリマスター』
『セッション デジタルリマスター』

『セッション』がデジタルリマスター版で公開決定

『ラ・ラ・ランド』(16年)のデイミアン・チャゼル監督、衝撃の長編デビュー作『セッション』(14年)が、公開10周年を機に、タイトル『セッション デジタルリマスター』として公開される。本作より本編映像と新場面写真を紹介する。

・愛の鞭かパワハラか。オスカー助演男優賞受賞、スパルタ音楽教師と学生の鬼気迫る闘い

・【動画】怒鳴られ、殴られ、トラウマ必至の“パワハラ”映画が10年ぶりに帰ってきた『セッション デジタルリマスター』予告編

2014年、ある新人監督が作った低予算映画が、サンダンス映画祭W受賞(グランプリ&観客賞)を皮切りに、驚異的な受賞数とノミネート数で賞レースを席捲し、アカデミー賞作品賞を含む5部門にノミネート3部門受賞まで上り詰めた。全世界の観客が魂を殴られた衝撃作『セッション』。真の天才ここにありと、その名を世に轟かせた監督は、当時若干28歳のデイミアン・チャゼル。その後『ラ・ラ・ランド』での大成功を経て『ファースト・マン』(18年)『バビロン』(22年)を発表し、現在は40歳にして常に次回作が期待されるハリウッドの大物監督である。

・『セッション デジタルリマスター』の場面写真はこちらから!

本作は、高校時代にバンドでジャズドラマーとして活躍したが、厳しい指導者に苦悩したチャゼル監督の体験から生まれた自伝的な物語。多くのプロデューサーが怖気づいた斬新すぎる脚本に惚れ込み製作総指揮を執ったのは、名匠ジェイソン・ライトマン。若きドラマーと鬼教師の究極の師弟関係を才能VS狂気で演じ切ったのは、『トップガン マーヴェリック』(22年)のマイルズ・テラーと本作でアカデミー賞助演男優賞を受賞した名優J・K・シモンズ。

日本でも2015年に公開された本作は、各界の錚々たる著名人文化人より絶賛され、観客を興奮の渦に巻き込んだ。破格の絶賛を浴びた一方で、作品の解釈を巡る論争も注目され、社会現象を引き起こし、熱狂的な大ヒットを記録した。

あれから10年——。平成から令和となり、パンデミックを経て、社会もエンターテインメントも人の気持ちも大きく変わった。そんな刷新された時代の映画館に、4K & Dolby Atmosのデジタルリマスターによって進化を遂げた傑作が帰ってくる。若きドラマーと鬼教師の狂気の対決は、今を生きる私たちに何を突き刺すのか? 初公開当時は存在しなかった研ぎ澄まされた映像と大迫力の音響で、映画史に刻まれた<ラスト9分19秒>を体感せよ。

伝説の鬼教師フレッチャー。名門音大シェイファー音楽院で、フレッチャーのスタジオバンドにスカウトされ認められれば、偉大な音楽家になる将来を約束されたのも同然という、生徒たちに恐れられる存在。若きドラマーのニーマンは、フレッチャーのバンドにスカウトされるが、ニーマンを待っていたのは天才を生み出すことにとりつかれ、0.1秒のテンポのズレも許さない、異常なまでの完璧さを求める悪夢のようなレッスンだった。

『セッション デジタルリマスター』

さらにフレッチャーは、いわゆるピー音で消される放送禁止用語を連発する暴言で、生徒の人格否定や侮辱を繰り返すパワハラ教師。精神を鍛えるために心理的なワナを仕掛けてニーマンを追い詰める。

ジャズコンテストのステージで主奏者タナーに代わってドラムを叩き優勝を勝ち取ったことですっかり有頂天のニーマンに、フレッチャーは主奏者を決めると宣言。新たな主奏者候補として連れてきたコノリーと、現在の主奏者タナー、臨時の主奏者ニーマンの3人に、完璧に叩けるまで続けると言い、罵声を浴びせながら永遠にドラムを叩かせる。

『セッション デジタルリマスター』

今回紹介する本編映像は、フレッチャーが、真夜中もとうに過ぎてフラフラのニーマンに「いい加減 もうそろそろ決めてくれるだろうな? 見せろ」と言い放ち、ニーマンが必死で速くドラムを叩き続けるシーン。フレッチャーは疲労で形相が変わったニーマンに「速く!」「速く!」「もっと! もっと!」「続けろ! 続けろ! 続けろ!」「やめるな!」と鼓舞し続け、なんとドラムを壁に投げ、椅子を蹴るという異常なレッスンを繰り広げる。

ニーマンは手から血を流し、泡を吹いても、フレッチャーが求める速いテンポで叩き続ける。そしてついにフレッチャーが演奏ストップの合図を出すところまでで解禁映像は終わるが、果たして主奏者は決まるのか? そして、ラストステージでみせる衝撃の“セッション”を本編で体験して欲しい。

『セッション デジタルリマスター』は2025年4月4日より全国公開。

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