「映画の成功にかけている全員をリスクにさらしました」
ディズニーの実写映画『白雪姫』が公開第1週の興行成績が不振に終わったことをめぐり、プロデューサーの息子で俳優のジョナ・プラットが主演のレイチェル・ゼグラーSNS上で非難した。
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『白雪姫』のプロデューサー、マーク・プラットの長男で俳優としても活動するジョナ・プラットは、映画のプロモーション期間中にゼグラーが個人的な政治的意見をSNSに投稿したことが、興行収入の低迷を招いた一因だとInstagramで主張している。
ゼグラーは2024年8月、『白雪姫』のトレイラーが公開された直後に再生回数が1億2000万回を超えたことへの感謝をX(旧Twitter)に投稿した。ツリー状の投稿は「そして常に覚えていて、パレスチナ解放を(Free Palestine)」と締め括られていた。この投稿を問題視したマーク・プラットはゼグラーと直接対話するためニューヨークへ飛んだとVariety誌は報じている。
その後、ジョナ・プラットのインスタグラムにユーザーから報道は事実化を尋ねる書き込みが寄せられ、そのユーザーはマーク・プラットの行動を「ひどく不気味で不当」と断じ、「言論の自由があるでしょう? あなたのお父さんは恥を知るべき」とコメントした。
これを受けてジョナ・プラットは「私の父は数億ドル規模のディズニーの膨大な知的財産のプロデューサーですが、20歳の雇用者(註:ゼグラー)が何百万ドルもの報酬と宣伝の契約を結んだ映画のプロモーションの真っ最中に彼女自身の個人的な政治的意見を持ち込んだことで、家族を残して国中を飛び回らなければなりませんでした」とコメント。
さらに「言論の自由は、私的な雇用関係において好き勝手に発言しても何の影響もないという意味ではありません。何万人もの人々が映画に携わっているのに、彼女は未熟な欲望のために会話を乗っ取り、映画の成功にかけている同僚やスタッフ、ブルーカラー労働者全員をリスクにさらしました。ナルシシズムは甘やかしたり奨励するものではありません」とゼグラーを強く非難した。このコメントはすでに削除されている。
一方、マーク・プラットが問題視したゼグラーのX投稿は現在も残されている。
実写版『白雪姫』の興収は公開直後の週末で4200万ドルを記録したが、2023年公開の実写版『リトル・マーメイド』の9500万ドル、2015年の実写版『シンデレラ』の6700万ドルと比較すると大きく下回る結果となった。
公開前から、ゼグラーが1937年のアニメ版『白雪姫』について「時代遅れ」と発言したことへの反発や、コロンビアとポーランドのルーツを持つ彼女が白雪姫役に起用されたことを疑問視する声が一部から上がっていた。
ゼグラーは2024年のアメリカ大統領選挙後、Instagramに「トランプ氏とその支持者が二度と平穏を知ることがありませんように」と投稿して物議を醸したが、マーク・プラットはこれも問題視したと報じられた。ゼグラーはこの投稿についてはその後、感情的になりすぎたとして謝罪している。
映画で白雪姫の命を狙う女王を演じたのはガル・ガドットだが、イスラエル出身で同国の国防軍で兵役を経験し、イスラエルとハマスの戦争をめぐってイスラエル支持を表明している彼女への反発も一部にある。ガドットは3月にハリウッドのウォーク・オブ・フェームで星を獲得したが、授与式の際は付近で抗議活動が行われた。
ユダヤ系であるプラット家はゼグラーが政治的意見を表明することを非難するものの、ガドットがSNSでイスラエル支持という政治的意見を明確に表明したことは問題視していない。
SNSではジョナ・プラットの発言に対して賛否両論が巻き起こり、「Free Palestine」の投稿を削除しなかったゼグラーの強い信念を称賛するコメントも寄せられている。パレスチナ支持を表明して出演予定だった映画『スクリーム』シリーズ第7作を降板させられた俳優のメリッサ・バレラもInstagramのストーリーでゼグラーのことを「彼女はクールで誠実」と発信している。
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