みんなこの男に騙される!ヒュー・グラントの愛されイメージを逆手に取った腹黒アイデア『異端者の家』監督インタビュー
#A24#スコット・ベック#ヒュー・グラント#ブライアン・ウッズ#ホラー#映画#異端者の家
にこやかに客⼈たちを家に迎え⼊れた男の⾝の⽑もよだつ豹変ぶり
元祖ロマコメの帝王ヒュー・グラントが頭脳派サイコパスを演じ、A24が米配給を手掛けた脱出サイコ・スリラー映画『異端者の家』。本作より、監督と脚本を⼿がけたスコット・ベック&ブライアン・ウッズのインタビュー映像を紹介する。
・“イケオジ”ヒュー・グラント『ブリジット・ジョーンズ』最新作とは真逆の“猟奇的なオジ”役で新境地!?
シスター・パクストンとシスター・バーンズは、布教のため森に囲まれた⼀軒家を訪れる。ドアベルを鳴らすと、出てきたのはリードという気さくな男性。妻が在宅中と聞いて安⼼した2⼈は家の中で話をすることに。
シスター・パクストンとシスター・バーンズが早速説明を始めたところ、天才的な頭脳を持つリードは「どの宗教も真実とは思えない」と持論を展開する。不穏な空気を感じた2⼈は密かに帰ろうとするが、⽞関の鍵は閉ざされており、助けを呼ぼうにも携帯の電波は繋がらない。教会から呼び戻されたと嘘をつく2⼈に、帰るには家の奥にある2つの扉のどちらかから出るしかないとリードは⾔う。信仰⼼を試す扉の先で、彼⼥たちに待ち受ける悪夢のような「真相」とは――。
⾳を⽴てたら即死――衝撃的なストーリーを掲げた『クワイエット・プレイス』(18年)の脚本で世界を魅了したスコット・ベック&ブライアン・ウッズ。実は、幼い頃から友⼈であったという彼らが、⻑年交わしてきた議論を映画化、監督と脚本を⼿がけたのが本作だ。
ウッズは本作を制作するにあたり、「ありきたりな⼿法は避けたかった」と語る。「突然⼤きな⾳で驚かせるとか、暗闇からモンスターを出すとかね」と、⾃⾝たちが⼿がけた『クワイエット・プレイス』を彷彿とさせるような⽪⾁を込めつつ「知的かつ哲学的なセリフを⽤いて、モンスターと同じ効果を狙ったんだ」とも⾔及した。
頭脳派サイコパス・ミスター・リードを演じるのは、『ラブ・アクチュアリー』(03年)『ノッティングヒルの恋⼈』(99年)『ブリジット・ジョーンズの⽇記』シリーズなど多数のヒット作で世界を虜にしてきた元祖“ロマンティック・コメディの帝王”ことヒュー・グラント。新境地となる猟奇的な演技は「死ぬほど恐ろしい」「キャリア史上、最も印象に残る演技の⼀つになる」と絶賛され、第82回ゴールデングローブ賞や第78回英国アカデミー賞など名だたる賞にノミネートされたことも話題になった。
最恐の笑みを⾒せ、当て書きにしか思えないほどハマり役のグラント。だが実際は、脚本を書き終えた時にはキャストはまだ決まっておらず、「キャスティングは本当に恐怖だった」とウッズは振り返る。だが、やがて2⼈のシスターがうっかり⾜を踏み⼊れてしまうほど魅⼒的なこの男性を演じられるのは、「いくら考えても結局はヒューに⾏き着いた」と回想。
念願のオファーが実現した“⻑年のファン“だったヒューに対し、『ウォンカとチョコレート⼯場のはじまり』(23年)のウンパルンパ役、『パディントン2』(17年)での悪役、ガイ・リッチー作品での多様な役柄への果敢な挑戦を上げ、「映画史に残る性格俳優」と、惜しみない称賛を送った。
撮影監督は『IT/“それ“が⾒えたら、終わり。』(17年)『ラスト・ナイト・イン・ソーホー』(21年)『オールドボーイ』(03年)などで知られる、チョン・ジョンフン。本作独特の密室の雰囲気や恐怖感を⾼めることに⼤きな役割を果たすために、「独特のフレーミングや照明で怖さを出してもらった」とウッズは明かす。
そして、監督たちが「第4の主⼈公」と語るほど存在感が際⽴つ“家”のデザインを⼿掛けたのは、ダーレン・アロノフスキー監督の『マザー!』(17年)や『ハンガーゲーム』シリーズなどを⼿掛けた、名匠フィリップ・メッシーナ。「奥に進んでいけば⾏くほど、恐怖が増す家を具現化してくれた。またミスター・リードの化けの⽪が次第に剥がれていき⼈格もあらわになってくる」とウッズが語るように、まるで、⽣物のような佇まいを持つ恐怖の“家”プロダクトデザインを実現している。
最後にベックは「これは劇場で体験するために作られた映画だ。暗闇の中で何100⼈の他⼈と見てほしい」「怖くてスリリングだけど、ダークな笑いも楽しめると思う。ヒューは今までで最もダークは役だしね」「物語に潜む闇に⾝を委ねてくれたら予期せぬ展開をきっと楽しめるはず」と、これから本作を見る観客にメッセージを送った。
『異端者の家』は2025年4月25日より全国公開。
PICKUP
MOVIE
INTERVIEW
PRESENT
-
【キャスト登壇】DMM TV オリジナルドラマ『ドンケツ』完成披露試写会に30組60名様をご招待!
応募締め切り: 2025.04.15 -
『パフィンの小さな島』(吹替版)親子試写会上映会に5組15名様をご招待!
応募締め切り: 2025.04.18