思春期に潜むSNS世代の闇を描く衝撃作、Netflix『アドレセンス』が世界的大ヒット!
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13歳の少年が殺人容疑で逮捕!? 話題の社会派ドラマ
【Netflix TOP10】今回ピックアップするのは「週間グローバルTOP10(英語/シリーズ)」で4週連続第1位、このほど歴代視聴ランキング第4位にも「日本の週間TOP10(シリーズ)」にもランキング入りを続けているNetflixリミテッド・シリーズ『アドレセンス』(英題:Adolescence)。13歳の少年が殺人容疑で突然逮捕されるというショッキングな内容と、SNSネイティブ世代が抱える深い闇を描いたイギリスを舞台とする社会派ドラマだ。
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13歳の少年ジェイミー・ミラーが、同じ学校に通う少女ケイティの殺害容疑で逮捕された。ある朝突然、家に押し入ってきた警察にビックリして失禁し、「僕は何もやっていない」と泣きながら主張するジェイミーはまだあどけなさの残る少年だ。警察は事件の全貌を把握するため彼が通う学校でその動機と凶器の行方について聞き込みを開始するが調査は難航。しかし次第にジェイミーの別の一面が明らかとなってくる。
「インセル」の過激化と思春期世代への影響を示唆
まずこの作品が描くテーマの1つを理解するためには、インターネットカルチャーである「インセル(incel)」について知っておかねばならない。インセルとは “不本意な独身主義者”のことで、異性との交際が長期間なく、結婚を諦めて独身主義者となった結果、女性蔑視などをインターネット上で行うようになるコミュニティメンバーのことを指す。イギリスでは過去にこの思想を持つ男性による銃乱射事件なども起きたこともあり、世界的にはこの非モテ系男性の過激化が問題になっていたりもするのだという。
もちろんまだ13歳のジェイミーがインセルであるわけはないのだが、劇中ではそれら社会問題化していている思想がSNSネイティブ世代に与える影響を示唆しつつ、タイトルであるアドレセンス=思春期まっただ中の彼らが抱える闇が暴かれていく。そしてそれに伴い、一見幸せに見える普通の一家が崩壊していく様子が描きだされ、悲痛な気持ちにさせられる。
新人俳優オーウェン・クーパーが圧巻の演技
また、本作は1シーズンで完結するリミテッド・シリーズとなっている。逮捕から初の取り調べを一気に映す第1回、次から次へと視点となるキャストがバトンタッチで入れ替わっていく学校での捜査風景を追う第2回、ジェイミーと臨床心理師との緊迫したやり取りに迫る第3回、そして逮捕から13ヵ月が経ち、裁判を直前に控えた家族の切迫した1日を収めた第4話の全4回で、それぞれのエピソードがワンカット撮影となっているのも見どころの1つで、その脅威のカメラワークと臨場感は必見だ。
ジェイミーを演じたのはなんと本作がデビュー作だというオーウェン・クーパー。しかも怒りや警戒、甘えなどジェイミーの様々な顔が噴出する第3話が撮影初回だったというから驚かされる。そんな圧巻の演技を披露してくれたクーパーの次回作も決まっているということなので、今後の活躍に期待したい。(文:足立美由紀/ライター)
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【Netflix日本Top10(シリーズ)/3月31日~4月6日】
1位『死ぬほど愛して』
2位『薬屋のひとりごと』
3位『弱いヒーロー Class1』
4位『俺だけレベルアップな件』
5位『おつかれさま』
6位『クジャクのダンス、誰が見た?』
7位『悪縁(アギョン)』
8位『アドレセンス』
9位『Devil May Cry』
10位『飯を喰らひて華と告ぐ』
※Netflix TOP10:Netflixがオリジナル作品やライセンス作品を対象に、毎週月曜日から日曜日までの各作品の「視聴回数」(視聴時間を作品の総時間で割って算出)に基づいてランク付けする。
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