Zoom会議などで家でも一日中椅子に座るようになった方。改めて椅子の大切さに気づかされているのではないでしょうか?
7月4日、創業52年を迎えたカンディハウスの新作家具が全世界に向けて発表・発売された。今年は、6月恒例の北海道・旭川での家具の祭典「ASAHIKAWA DESIGN WEEK」が中止となったこともあり、このタイミングとなった。
まず新作として「KYOBASHI」が登場。デザインは、トネリコの米谷ひろしさんで、ミニマリズムを徹底。椅子が単体として用いられ正面から眺めるというシーンは、実はあまりない。ほとんどがテーブルに差し込まれている状態を人は背後から眺めている。それを意識したというデザインは、「空間の中のいちアイテムとしての椅子」という位置づけであり空間デザイナーらしい発想だ。
製作過程では、カンディハウスチームとのコミュニケーションも円滑に進んだ。「製作上難所と思われたところも、意外に『できますよ〜』という反応でびっくりしました」(米谷さん)。カンディハウス側からの逆提案もあったといい、ディスカッションの過程で木(もく)と張り地の組み合わせについてもさまざまなアイデアが出たという。
また、昨年発売され好評を博した深澤直人さんの椅子「KOTAN」にも、テーブル、ハイチェア、ハイスツールが追加モデルとして登場。「椅子はそうそう買い換えるものではない。でも外出自粛を機会に、自分にとっての椅子の存在を自然に考えていたのではないか」(深澤直人さん)。
ショールームを再開したブランドもあるが、カンディハウスでは従来のショールームを再開したほか、VIRTUAL SHOPをオープン(https://www.condehouse.co.jp/news/condehouse-news/virtualshop/)。一足先にオープンしていた旭川本社併設のショールームに加え、東京、大阪のショールームがヴァーチャルでも巡れる。今後他の各ショールームも続くとみられる。
ヴァーチャルショールームで新作と家具展巡りを愉しんでみては。(文:fy7d)
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