『客−ザ・ゲスト―』
●世界中が注目! 韓国版『スーパーナチュラル』の呼び声高し
東洋シャーマニズム×西洋エクソシズム×サスペンスという新ジャンルを確立した本作。話数が進むにつれて視聴率が上昇し、最終回では最高視聴率を突破した。
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20年前、悪霊が見えたせいで母を失った霊媒師でタクシー運転手、ファビョン(キム・ドンウク)は事件の発端となった“チェ神父”を探し続けていた。そんな中、ファビョンは同じ事件で家族を殺された女性刑事ギルヨン(チョン・ウンチェ)と司祭ユン(キム・ジェウク)に出会う。悪霊により大切な人たちを失った主人公3人が、人の心の闇に宿る悪霊に立ち向かっていく。
●キム・ドンウクVSキム・ジェウクが夢の再共演!
このドラマの見どころの一つは、『コーヒープリンス1号店』に出演していたキム・ドンウクとキム・ジェウクが11年ぶりに再共演していること。当時は同じコーヒー店に勤める同僚同士だったが、今回も悪霊との闘いに挑む霊媒師と司祭という立場でタッグを組んでいる。図々しく短気なファビョンと常に冷静沈着なユンの反応が対照的で面白い。また、キム・ジェウクの神父姿はファン必見だ。
●ゾンビよりも怖い! 悪霊に憑依された人間のおぞましさ
そして、本作の最大の見どころは、悪霊に憑依された人間がおぞましい殺人鬼に変身する姿。この悪霊は、パク・イルドといい、憑依した人に殺人を犯させる。特に20年前、ファビョンたちがまだ少年だった頃の描写が鮮烈だ。ファビョンは霊媒師の家系に生まれたため、家では祭事が頻繁に行われていた。ある頃から祭事の度に誰かが悪霊にとりつかれ、周りの人を無差別に殺そうとするように。そして、これ以上殺せないと分かると自分の片目を刺して自害するのだ。モザイクが入り、それが一層恐怖感を際立たせている。
一方、大人になったファビョンは、どこか抜けた感じで見ている方も少し安心させられる。強い霊感を活かしてタクシー運転手をしており、酔った女性をホテルに連れ込もうとする中年男性に「恋人じゃないでしょ? 怖い奥さんがいますね」などと余計な一言も。女性からお礼を言われるかと思ったら「もう少しだったのに」と怒られる始末。そんな彼も、突然、死体のある映像が見えるという現象に悩まされている。事件に関連する人に会いに行き、チェ神父の写真を見せると、白目を剥き、口から泡を出し……。脳挫傷を負って動けず話せないはずの人も、悪霊のせいで殺人鬼へと変身するのであった。
●圧倒的なクオリティで映画化も決定!
子どもの頃、ある意味無抵抗でされるがままでしかなかった彼らが、それぞれに力をつけて大人になり、どう悪霊と闘っていくのか。結末がたまらなく気になるドラマだ。(文:渡邉啓子/ライター)
『客−ザ・ゲスト―』
毎週月・火曜日 午後10時00分〜11時20分 KBS Worldにて放送中
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