今年3月を持って英王室から離脱したヘンリー王子とメーガン妃夫妻についての本「Finding Freedom(原題)」が来月発売されることになり、その内容が早くも大きな反響を呼んでいる。
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ヘンリー王子とキャサリン妃と親交のあるジャーナリスト、キャロリン・ドゥランドとオミッド・スコビーによる著書で、夫妻に直接取材はせず関係者の証言をもとに構成されているが、王室の閉鎖的な内情が明かされているという。
著者2人によると、ウィリアム王子はヘンリー王子からメーガン妃を紹介されて数回会っただけの頃、彼女の目的が何かを確かめたいと考えていたという。「兄弟は2人とも、それまでずっと彼らを利用しようとする人たちばかりに会ってきましたから」と話す関係者は、兄は弟よりずっと用心深い性格になっていたのではないか、と語っている。弟がアメリカの女優に夢中になり、判断力が鈍っていないか心配したのだという。
一部の王室スタッフからも懸念の声があり、ウィリアム王子は「急ぐ必要はない」「時間をかけて、あの娘をちゃんと知るようにしてもらいたい」と話したが、ヘンリー王子は兄が恋人のことを「あの娘」と呼んだことに違和感を覚えた。本には「ハリーは彼(註:ウィリアム王子)の言葉にスノッブさと嫌悪の響きを感じ取った。軍隊で10年のキャリアを積み、王室の外での経験から、王子は他者について、彼らの訛りや教育、人種、階級や職業で判断するべきではないことを学んでいた」と綴られている。
別の関係者は著者たちに「ハリーは腹を立てました。兄がそんなことを口にすることに腹を立てたんです。過剰反応と思う人もいるかもしれませんが、ここに2人の性格がよく現れているのです。ウィリアムは落ち着いていて合理的、ハリーは何事も個人攻撃のように受け取ってしまいがちなんです」と語っている。
これをきっかけに兄弟の間に不和が生じ、隔たりは時間の経過とともに広がっていったと言う。
ヘンリー王子とメーガン妃は自らの意思を貫いて結婚したが、王室内で孤立するようになっていった。イギリス王子とアメリカ女優というロイヤル・カップルの人気は高まる一方だったが、王室は彼らのサポートよりも兄王子の夫妻を優先し、ヘンリー王子夫妻はそのことにも失望していたという。
メーガン妃とウィリアム王子の妻・キャサリン妃の関係も親しくなることはなかった。メーガン妃は自分と同じように民間から王室に嫁いだキャサリン妃と絆を持てなかったことに失望したという。王室にはメーガン妃を快く思わないスタッフも多く、困難が続いた英王室での日々をヘンリー王子夫妻側の視点で明かす内容だという。
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