リモート会議やWeb配信など、バーチャルな対面が“新しい生活様式”として一般化してきた。仕事上のミーティングにせよ、ゲームや音楽を仲間とシェアするにせよ、PCやタブレット、スマホ内蔵のカメラやマイク、スピーカーではストレスや物足りなさを感じている人も多いはず。そんなとき最初に取り組むべきなのは、映像を高品位に取り込むカメラやスイッチャとともに、音をきちんと取り込めるマイクを追加することだ。
動画もシェアする時代。プラスワンでお手軽に放送品質で配信できる3モデル
そんなときオススメなのが、コンデンサーマイク。レコーディングやTV、ラジオ収録などで用いられているタイプで、ダイナミックマイクと比べて、感度が高く繊細な音を拾ってくれるが、比較的高価なのと、ファンタム電源が必要なのがデメリットだ。
まず価格については、たしかにいいものは10万円程度するものが普通。しかしオールマイティにこなしながら1万円台から買える定番がある。オーディオテクニカのAT2020だ。2006年発売以来のロングセラーで、昨今のコロナ渦でさらに需要があがっている。6月下旬に発売された藍色を施した限定モデルAT2020TYOもあっという間に完売してしまった。
次に、電源が必要という問題については、USBで即PCと接続できるモデルのAT2020USBを選べば解消できる。
まだまだ続くリモート時代を見据え、このたびオーディオテクニカは限定仕様モデルとしてAT2020V(価格オープン、実勢価格¥17,000/税別)とAT2020USB+V(価格オープン、実勢価格¥22,000/税別)を発売した。
型番末尾の「V」はVISONを表し、仕上げの鏡面がパフォーマーを映し出す姿、さらには音声をクリアに反映するの意味をもつようだ。
収録時の振動が音に乗るのを防ぐショックマウント「AT8458a」(¥4,000/税別)は、通常モデルAT2020およびAT2020USBではオプションだが、今回の限定モデルではこれも付属するのが嬉しい。
映画鑑賞でも映像の品位と同じ、いやそれ以上に気を遣いたいのが音のクォリティだ。映画のセリフ同様、声はコトバを伝えると同時に人の感情や言語のニュアンスを伝えるもので、メールやSNSのテキスト伝達とは比べものにならない情報量を持っている。聞き手にストレスなく音声を届ける思いやりツールとしても、決して高価ではないのに本格的なこのツール。また売り切れてしまう前に、一家に一台。(文:fy7d)
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