TWICEの妹分ITZY、新曲が過去最高更新もファン涙のワケ

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ITZY
動画配信サイトV LIVEのITZY公式ページより
ITZY
ITZY Not Shy

TWICEの妹分として昨年デビューし快進撃を続けるITZYが、8月17日に発売した新曲「Not Shy」。デビュー以来初めて愛をテーマにし、”恥ずかしがらずに今の気持ちを思い切りぶつける”という力強いメッセージとともに、疾走感を煽るサックスサウンドが印象的な曲だ。各種音楽番組でもパフォーマンスが披露されはじめ、肩を揺する振りがバズった前作「WANNABE」同様、動画共有サイトでは早速ファンらによる振り付け動画が溢れている。6曲収録のミニアルバムも過去最高初動売り上げ記録を更新。8月16日〜22日のガオンチャート週間アルバムランキングでみると初登場1位、リテールチャート(小売店での販売累計)も6万枚超えと絶好調なのだが、この発売と同時に配信された「実際の私たちはこんなに強くない」と吐露する彼女たちのメッセージビデオが話題になっている。自分のことは措いてファンのみんなに贈る等身大のメッセージがひたすら涙を誘うのだ。

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その動画とは、動画配信アプリV LIVE上に8月18日12時に配信された「Letters To MIDZY(ITZYのファン)」。

冒頭、ふだんニコニコしておっとりした雰囲気のリア(2000年7月21日生まれ)が登場。もともとヴォーカルと英語が堪能なことで知られるが、ITZYの激しいダンスについていくのに必死で辛いとコンプレックスを述べる。前曲「WANNABE」での肩を揺するダンスが辛かったのだろう。少しずつ上達していく、いずれ時間が解決してくれると、同じような悩みを持つだろうファンに語りかける。

イエッジ(200年5月26日)は、自分はキャプテンを任される器ではないがメンバーが助けてくれること、感謝を述べることの大切さを切々と語っている。サン=テグジュペリ「星の王子さま」の王子とバラに自らを重ねながら振り返っていて、これもグッとくる。

TWICEを選抜した「SIXTEEN」など幼少期からサバイバル番組に出演し人前に出ることを宿命づけられてきたチェリョン(2001年6月5日生まれ)は、褒められてもそんな柄じゃない、私だって同じだ、以前の自分も期待される自分とのギャップに苦しんだと体育座りで語る。

胸締め付けられるのは、いつでも誰に対しても一定数発生する誹謗中傷に対する気持ちの整え方。たとえば先輩のTWICEモモは「面白い人がいるよね」で片付けているようだが、チェリョンは、その誹謗中傷で私が悲しんでいたらそれを見たファンも悲しむだろうから見せないようにしている、と言う。

リュジン(2001年4月17日生まれ)は、タイヘンでしょうと同情されたり、「ガールズグループにしては」よくやっていると言われるのが残念だと語る。たしかにITZYはパフォーマンス重視のグループで、毎日のようにハードな練習を重ねているが、仕方なくダイエットなどストイックな生活をしているわけではない、だからありのままを素直に見て欲しいと。ティーンエイジャーが大人に押しつけられるイメージに対して持つ気持ちそのものと重なるメッセージだ。

最年少のユナ(2003年12月9日生まれ)も、幼いころから、期待される理想の姿と自分が良いと思うこととのギャップに苦しんできたという。どちらがほんとうの自分なのか分からなくなることがある、というコトバが重い。

オトナ達がイメージする理想の少女像と、それ以上に深く考えつつも未経験故に期待に応えられているか自信を持てず苦しむティーンエイジャー。自らもひとりの普通のティーンエイジャーとして、同世代の若者達と同じ悩みや葛藤を抱えているから共有しようという趣旨の動画だろうが、トップアイドルが新曲発表と同時にこのようなメッセージを発信するのは異例だ。しかしあえてアーティストの普段の姿や思いを表に出すことで、逆に共感を呼んでいるのも事実。先輩TWICE同様、等身大で頑張る彼女たちから元気をもらいつつ、我々もエールを。(文:fy7d)

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