『ブラックパンサー』のチャドウィック・ボーズマンが死去、享年43

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ブラックパンサー

スーパーヒーロー映画として初めてアカデミー賞作品賞候補となった『ブラックパンサー』で主役を務めたチャドウィック・ボーズマンが8月28日(現地時間)に大腸がんのため亡くなった。享年43。

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ボーズマンの公式SNSは、彼が笑みをたたえたモノクロ写真に「計り知れない悲しみのうちに、私たちはチャドウィック・ボーズマンが亡くなったことをおしらせします」と突然の訃報を伝えた。

「チャドウィックは2016年にステージ3の大腸がんと診断され、闘病を続けた4年間でステージ4に進行しました。
真のファイターであるチャドウィックは全て耐え抜き、皆さんが大好きになってくれた多くの映画を届けました。
『マーシャル 法廷を変えた男』から『ザ・ファイブ・ブラッズ』(Netflixで配信中)、オーガスト・ウィルソンの『Ma Rainey’s Black Bottom』(原題)など、全ての作品は数え切れないほどの手術や化学療法の合間に撮影されました。『ブラックパンサー』でキング・ティ・チャラに命を吹き込んだのは、彼のキャリアにとって誇りでした。彼は自宅で、妻と家族に看取られて亡くなりました。家族は、皆さんの愛と祈りに感謝し、この困難な時期に彼らのプライバシーを尊重し続けることをお願いします」

ボーズマンは2015年から歌手のテイラー・シモーネ・リードワードと交際していて、昨年10月に婚約。今年になって極秘裏に結婚していたという。

『42〜世界を変えた男〜』(13)でアフリカ系アメリカ人初のメジャーリーガーとなったジャッキー・ロビンソンを演じ、『ジェームス・ブラウン 最高の魂を持つ男』(14)では伝説的なソウルシンガーを、『マーシャル 法廷を変えた男』ではアフリカ系アメリカ人として史上初の合衆国最高裁判事になったサーグッド・マーシャルを演じ、アメリカ近代史の偉人を演じる一方、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)でもティ・チャラ/ブラックパンサーを演じ、世界的な人気を博した。

彼は闘病について生前は公表しておらず、突然の悲報にハリウッドや各界にショックが広がっている。

バラク・オバマ元大統領は、大統領就任中にボーズマンと会った思い出をSNSに綴った。

「チャドウィックは ジャッキー・ロビンソンを演じていた時 ホワイトハウスに来て子供たちと仕事をしてくれた。彼が特別な人なのは すぐに分かった。若く、才能に恵まれた黒人であること、その力を利用して、子どもたちが憧れるヒーロー像を与えた。(病気で)苦しんでいたにも関わらず。なんという時間の使い方だろう」とポーズマンの生き方を称えた。

ボーズマンはかつて高校卒業後、匿名の援助を受けてイギリスのオックスフォードにあるBritish American Dramatic Academyで学んだ。のちにその援助者はデンゼル・ワシントンだったことが判明する。ワシントンはボーズマンの遺作となった『Ma Rainey’s Black Bottom(原題)』をプロデュースしており、同作は今年中にNetflixで配信される予定だ。

ワシントンは「彼は心優しく、素晴らしい芸術家でした。短くも輝かしいキャリアが遺した数々のアイコニックなパフォーマンスによって、彼は永遠に私たちと共にいます。チャドウィック・ボーズマンに神のご加護を」と声明を発表した。

ボーズマンの逝去を伝えた公式アカウントによるツイートは31日昼(日本時間)現在1813万を超える「いいね」が寄せられ、ツイッター社が「史上最も“いいね”を寄せられたツイート。王にふさわしいトリビュートです」と「ワカンダよ永遠に(WakandaForever)」のハッシュタグをつけてツイートした。

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