堺雅人主演のドラマ『半沢直樹』続編(TBS系)の最終話(15分拡大版)が、9月27日夜に放送された。半沢(堺)が今シリーズ最大の敵・箕部幹事長(柄本明)に対して行った名演説に、視聴者から「感動した」「涙がとまらない」と賛辞の声が相次いだ。
『半沢直樹』最終話予告がYouTube急上昇首位! 半沢ロス宣言する人も続出
本作は、池井戸潤の同名小説シリーズの「ロスジェネの逆襲」「銀翼のイカロス」を原作とする金融ドラマ。後編の現在、瀕死の帝国航空を救うべく、東京中央銀行の半沢らが奮闘。最終話では、半沢が白井国土交通大臣(江口のりこ)や国税庁の黒崎(片岡愛之助)と結託し、マスコミが集った会見の場で箕部の不正を暴いた。
半沢は今回、憎き敵・箕部に「今この国は、大きな危機に見舞われています。航空業界だけではなく、ありとあらゆる業界が厳しい不況に苦しんでいる。それでも人々は、必死に今を耐え忍び、苦難に負けまいと歯を食いしばり、懸命に日々を過ごしている…」と語りかけ、「この国で懸命に生きる人に、心の底から詫びてください!」と一喝。前回の宣言どおり千倍返しを実現し、箕部に土下座させる。
コロナの感染拡大に伴う社会不安などを彷彿とさせる半沢の名演説に、SNSでは「大多数の国民の声を代弁するもの」「感動した」「涙がとまらない」「全政治家に見てほしい」と称賛の声があふれた。
最終話でもう1つ目立ったのは、女性陣の活躍。半沢の奥さんである“花ちゃん”こと半沢花(上戸彩)は、「誠実」が花言葉である桔梗の花をプレゼントして白井大臣を勇気づける。「今度は出向どころで済まないかもしれない…」と落ち込む夫に対しても、辞表を叩きつけるくらいの息込みで苦境に立ち向かえと励まし、「正義」が花言葉のリンドウを手渡す。
白井大臣も、半沢らと協力して箕部の不正を証拠づける銀行口座を発見し、今までの鬱憤を晴らすように、箕部が大事にしていた盆栽を床に投げ捨てて破壊。会見の席でも箕部に反旗を翻した。
今シリーズ、半沢とタッグを組む機会が多かった大和田取締役(香川照之)は、箕部の不正に関わった東京中央銀行の一員として、中野渡頭取(北大路欣也)と同時期に辞めることに。同じく銀行を辞めようとする半沢を、かつて自身が土下座した大広間へ呼び出し、銀行を辞めずに頭取になってみろと土下座を賭けた勝負を持ちかける。さらに、半沢が頭取になったあかつきには「全人生を賭けて叩き潰す! 受けて立て!!」と咆哮。半沢の退職願を破り捨て、「あばよ!」と言って去っていった。
香川は放送終了直後にツイートを更新。「このような状況下にもかかわらず、最後まで半沢直樹を視聴し続けてくださった皆様には、ただもう感謝の念しかありません。本当に本当にありがとうございました。またいつの日か、このチームで皆様にお会いできますよう心から願っております。いずれ春永に…good-bye death!」と述べた。
前シリーズを上回るスケールで、役者陣が白熱の演技合戦を繰り広げた『半沢直樹』。始めから終わりまで視聴者の心をつかみ続け、見事に有終の美を飾った。
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