新型コロナウイルス感染拡大を受けて今夏公開が延期になった『ワンダーウーマン1984』(12月25日公開予定)のパティ・ジェンキンス監督と主演のガル・ガドットのコンビが、早くも次作の予定を決めたようだ。
ホワイトウォッシュを非難されたスカーレット・ヨハンソンが反論
パラマウント・ピクチャーズが映画化権を取得した『Cleopatra(原題)』で、ガドットは古代エジプトの女王、クレオパトラを演じる。
本作はプロデューサーも務めるガドットの発案で、脚本家のレタ・カログリディス(『シャッターアイランド』『アリータ バトルエンジェル』)の入念なリサーチで壮大なストーリーが描かれる予定だ。
現在も続くコロナ禍で、クリストファー・ノーラン監督の『TENETテネット』を除いて大作映画の公開は軒並み延期されているが、ハリウッドでは大規模な劇場公開映画の製作が急務であり、急きょ本作の企画が進められることとなった。
だが、この企画についてネット上では様々な反応が起きている。クレオパトラはエジプトの女王だが、ギリシャの血を引くという説、ペルシャやシリアが先祖という説など諸説があり、映画界で多様性が重視され始めた今、イスラエル人であるガドットが演じるのはふさわしくないのでは?という声が上がっている。
ハリウッドでは長年、白人以外のキャラクターに白人俳優がキャスティングされる、いわゆる「ホワイトウォッシング」が行われてきた。1963年の『クレオパトラ』に主演したのは白人女優のエリザベス・テイラーだ。最近では『ゴーストン・イン・ザ・シェル』(17年)が主役の草薙素子にスカーレット・ヨハンソンを起用したことでバッシングが起きた。ヨハンソンはその後、トランスジェンダーを演じる予定もあったが、この時も批判を受けて降板した。
SNSでは今回のキャスティングについて「侮辱的」「白人やイスラエル人の俳優がファラオやアラブ人を演じるのにうんざりしている」と批判する声もある一方、クレオパトラがギリシャの血を引くことから「アメリカ人がイタリア人を演じるようなもの」と擁護する声もある。
ガドット本人はツイッターで「報道の通り、私はパティ・ジェンキンスとレタ・カログリディスとエジプトの女王クレオパトラの物語をスクリーンに描くことになりました。これまでになかったような描き方になります。初めて、カメラの後方からもカメラの前でも、女性の目を通して彼女のストーリーを語ります」と意気込みを綴っている。
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