コロナ時代を生きる全人類に向けた愛と希望の映像詩
#ABOUT ENDLESSNESS#ヴェネチア国際映画祭#ヴェネツィア国際映画祭#ザ・ デルタ・リズム・ボーイズ#さよなら、人類#さよなら人類#スウェーデン#ロイ・アンダーソン#千夜一夜物語#映画好きの人と繋がりたい
いつの時代、どんな場所に生きる者でも、大なり小なり悩みを抱えてこの世で暮らしている。そんな言葉も、いまのコロナ渦によって、より現実的に響くだろう。11月20日より劇場公開される『ホモ・サピエンスの涙』は、私たちの心の救世主となるだろうか?
本作を手がけたスウェーデンの巨匠、ロイ・アンダーソン監督は、『さよなら、人類』(14年)で第71回ヴェネチア国際映画祭金獅子賞を受賞。本作でも第76回ヴェネチア国際映画祭で銀獅子賞を受賞した。
本作で描かれるのは、『千夜一夜物語』を下敷きにした、時代も性別も年齢も異なる人々が織りなす悲喜劇だ。
この世に絶望し信じるものを失った牧師。戦禍に見舞われた街を上空から眺めるカップル。これから愛に出会う青年。陽気な音楽にあわせて踊るティーンエイジャー等々。
それぞれの場面について、ロイ・アンダーソン監督は、映像の魔術師と呼ばれる手腕を駆使し、演出や美術を細部にわたり吟味。一編の絵画のような独特の色使いと構図で物語が展開される。そしてこれらすべてはワンシーン・ワンカットで撮影されている。
また、実在の名画にインスパイアされたという映像には、『千夜一夜物語』の語り手を彷彿とさせるナレーションや、時代を超えて愛されるサウンドトラックが寄り添う。
今回披露された本編映像では、陽気なティーンエイジャーたちがザ・ デルタ・リズム・ボーイズの曲に合わせて踊り、居合わせた人たちからあたたかい拍手を受ける。
こんな時代を生きる全人類に向けて、悲劇に負けずに生きていってほしいという愛と希望を込めた映像詩。温かい気持ちになれること請け合いだ。
『ホモ・サピエンスの涙』は11月20日より劇場公開。
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