ボーイズラブではないけれど、BLが薫る“匂い系”
2020年10月30日公開予定だったが、新型コロナウィルスの影響で2021年1月22日に公開予定となった『さんかく窓の外側は夜』。原作はヤマシタトモコが手がけた人気コミックだ。
・『さんかく窓の外側は夜』2021年に公開延期 志尊淳が緊急声明「動きます」
この作品はれっきとしたBLではなく、いわゆる“匂い系”と言われる作品。ボーイズたちが直球でラブストーリーを繰り広げるわけではないのだが、男たちの関係性にそこはかとなくBLの匂いが漂うものだ。
霊が見える書店員と除霊師コンビに萌える!?
BLの匂いがするけれどボーイズたちがラブしてる作品ではないものを、BLのように見ることに罪悪感を感じてしまうBL好きもなかにはいるが、「さんかく窓の外側は夜」に関しては堂々とBLを見る目で楽しんで良いと思う。なぜならこれは「月刊マガジンビーボーイ(MAGAZINE BE×BOY)」で連載しているのだから。
「月刊マガジンビーボーイ」は、テレビアニメシリーズ化もされた「抱かれたい男1位に脅されています。」などをはじめ人気BLコミックを掲載しているBLコミック誌だ。連載陣のなかでも看板作品である「さんかく窓の外側は夜」は2020年9月に新刊9巻が発売され、7年以上続く連載は佳境を迎えている。霊が見えてしまう体質を持つ書店員の三角は除霊師の冷川に見出されてコンビを組まされるが、そんな2人が警察では解決不可能な事件の謎を追っていくミステリーだ。
除霊師としての腕はいいが生活能力や対人的には難がある冷川と霊は見えるが怖がりの三角は凸凹コンビといったところで、バディものとしての面白さはバッチリ。少しずつ縮まってゆく彼らの距離感と絆に萌えること間違いない。そのうえ、エロはないものの除霊シーンは妙にエロさが漂っているところもいい。
岡田将生&志尊淳がW主演、イケメン俳優同士のバディに期待!
実写映画版のキャストは、冷川役に岡田将生、三角役に志尊淳と、実力ある若手イケメン俳優たちだ。一方、ヤマシタトモコの絵柄は華があるキラキラ系ではなくてどちらかというと地味めで、大人の男が色っぽくかっこよく描かれている。岡田も志尊も華がある俳優だが、「さんかく窓の外側は夜」ではトーンを落として役に近づけているようだ。彼らがどんなバディぶりを見せ、どんな除霊シーンを見せてくれるのか、今から楽しみだ。(文:牧島史佳/ライター)
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