「ヤリチン☆ビッチ部」の人気BL作家おげれつたなかに注目！

#BL #エスケープジャーニー #おげれつたなか #はだける怪物 #ボーイズラブ #ヤリチン☆ビッチ部 2020.10.20

“ヤリ部”が＜R-15+＞指定でまさかのアニメ化！

大人気作家・おげれつたなか原作によるBLコミックス「ヤリチン☆ビッチ部」がアニメ化されたときには衝撃が走った。タイトルがタイトルだし、内容もあられもない内容だからだ。

山奥の全寮制男子校・私立モリモーリ学園に転入してきた1年生の遠野は、ラクそうな写真部に入部する。しかし、そこは写真部とは名ばかりの通称“ヤリチン☆ビッチ部”、略して“ヤリ部”だった！活動内容はそのまんま、ヤリまくること！

もともとは作者がネットに趣味で描いていたというぶっ飛んだ内容のBLコミックスだが、DVDは小野友樹や村瀬歩、代永翼など大人気声優たちが多数出演し、＜R-15+＞指定で発売されている。人気声優たちが揃って出演していることに驚かされるかもしれないが、読めばそれだけの価値があることは納得できるはず。

エロコメディ＆ピュアラブに萌えポイントも多し！

「ヤリチン☆ビッチ部」はタイトル通りのエロコメディで、倫理観もへったくれもないのだが、実は甘酸っぱくてキュンキュンする青春ストーリーだ。主人公の遠野と同じ新入部員の加島とのピュアで青いラブストーリーが繰り広げられ、濃いキャラばかりの先輩たちも何も考えて無さそうに見えて意外とそれぞれに思いを抱えていたりする。それぞれのにっこり笑ったり少しすねたりといった表情も豊かで萌えるポイントが多い。

おげれつたなかは体のラインまで美しく美麗な絵柄で、印象的な表情で魅せながら、主人公たちが自分の中の心の壁を乗り越えて愛を獲得していくさまを描くのが上手い。BL好きで読んだことがない人はいないんじゃないかと言えるほど、人気が高い作家だ。シリアスなばかりではなく笑いも交えていて、「ヤリチン☆ビッチ部」は笑いが突出しているが、おげれつたなかの持ち味であるキャラたちが抱える問題も豊かな表情とともに描かれていて、そのバランスの良さが人気の秘訣と言える。

ごまかさないエロシーンにBLファンは大満足！

大学で再会した学生同士を描いた「エスケープジャーニー」や「はだける怪物」シリーズなど、おげれつたなかは他の人気作でもその持ち味を発揮している。おげれつたなかの人気の秘訣は、心だけではなく肉体的にも痛そうなシーンが登場することにもあると言える。サディスティック風味を好む方にはとくに人気が高いと言えるだろう。

また、おげれつたなかはエロシーンにも定評がある。時には辛い時期もあった2人が過ごす濃密で甘い時間が、緻密な絵で克明に描かれている。山あり谷ありの2人の軌跡をともに辿ってきた読者としては、そこだけフワッと描かれてしまうと興ざめになってしまうが、ベッドの上でもキャラクターに合った彼らのやりとりが細かく描かれているので、読者はさらなる満足感が得られることになる。おげれつたなかは絵もキャラクターもストーリーもエロシーンに至ってもウェルメイドな作家で、読めばお腹いっぱいになって満足になること間違いない。（文：牧島史佳／ライター）

#BL #エスケープジャーニー #おげれつたなか #はだける怪物 #ボーイズラブ #ヤリチン☆ビッチ部