松山ケンイチ、木村文乃、柄本時生、東出昌大の4人が、吉田恵輔監督の新作映画『BLUE/ブルー』(2021年4月全国公開)で共演することがわかった。それぞれが意気込みや心境を語っている。
松山ケンイチ、2年間役作り「脚本を読んだ時の感動を表現する言葉が見つからない」
本作は『ヒメアノ~ル』(16年)、『犬猿』(18年)などリアリティあふれる描写で人間の光と影を表現し続け、ボクシング歴約30年の吉田恵輔監督が、8年の構想期間をかけて監督・脚本をつとめた完全オリジナル作品。どれだけ努力しても、どれだけ才能があっても、約束された成功なんてない。それでも前に進む姿が胸を打つ、静かに熱い若きボクサーたちの物語。
描くのは、挑戦者を象徴する“ブルーコーナー”で戦い続ける者たちの生き様。主人公は、誰よりも努力し情熱を注ぐも、負け続きの先輩ボクサー・瓜田信人(松山)。同じジムに所属するのは、抜群の才能とセンスを持ち、チャンピオン目前の後輩・小川一樹(東出)と、好きな娘のために始めたボクシングにのめり込んでいく新人・楢崎剛(柄本)。彼らの挑戦を見守るヒロインは、瓜田の初恋の人で、今は小川の婚約者の天野千佳(木村)。平凡と非凡、憧れと嫉妬、友情と恋、4人それぞれが複雑な想いを抱え、四者四様の人生を映し出す。
脚本に惚れ込み、2年の月日をかけて役を作り込んで瓜田を熱演した主演・松山は「吉田監督の作品は言語化できない映画言語だと感じていましたが、今回の脚本もそうでした。この脚本を読んだ時の感動を表現する言葉が今でも見つかりません。瓜田は、自分の培ってきた全てを他人になんの躊躇もなく差し出すことができる人です。敗者は勝者を作り想いをつなぎます。またその勝者はいつか敗者となり次の勝者を作りつなぎます。自分は次の世代に何をつないでいくのか考えさせられました」とコメント。
吉田監督作品への出演を熱望した木村は「ずっと素敵だなと思う作品を作られている吉田監督とのお仕事のチャンスに、これは面白くなるぞ、とマネージャーさんと喜んだことを覚えています。一途で真っ直ぐでどうしようもない、そんな゙男゙と言う存在をとても愛おしく思う映画ができました」と語っている。
また、柄本は「肉体を使う仕事をほとんどしたことが無かったので楽しかったです。ここまでボクサーを描かれた本はないのかなと。ボクシング以外無いんだと言われている感じがしました。静かに起きる衝動を是非」と本作をアピール。東出は「4人のボクサーの人生が映っていました。教訓めいたことも、下手したら感動すらも、お届けできないかも知れません。しかし、紛れもない事実として、人生を賭けて戦う人々が映っていたこの映画を、私は愛おしく思います」と述べている。
映画『BLUE/ブルー』は2021年4月全国公開。
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