“アメリカに女性大統領が誕生!?”をテーマにした映画・ドラマ3本
#ジーナ・デイヴィス#シャーリーズ・セロン#マダム・プレジデント~星条旗をまとった女神#ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋#未来の大統領の日記#米大統領選
米大統領選で当選確実となった民主党のバイデン前副大統領は、次期政権人事の要職に女性やマイノリティーを積極登用することを明言している。ニュースなどで報じられている通り、カマラ・ハリス上院議員が副大統領に選出されるならば、彼女は女性として史上初の副大統領となる。それはつまり女性として、史上初のアメリカ大統領誕生の可能性が高くなったということに他ならない。
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史上初女性大統領の奮闘を描く『マダム・プレジデント~星条旗をまとった女神』
「もしアメリカに女性大統領が誕生したら」という仮説をもとに描かれたドラマが『マダム・プレジデント~星条旗をまとった女神』だ。史上初の女性大統領マッケンジー・アレンを演じるのはジーナ・デイヴィス。彼女は、保守派のテディー・ブリッジス大統領の無党派の副大統領であったが、ブリッジスの急死により大統領に就任する。だが、まわりの男性たちは、アレン大統領を“女性だから”という理由で軽んじて、数々の妨害工作、嫌がらせを行い、彼女を揺さぶる。その筆頭格である下院議長ネイサン・テンプルトンを演じるのがドナルド・サザーランド。とにかくこれが憎々しい存在感で、思わず拳を握ってしまうほどの存在感だ。だが、彼女は強い信念のもと、時にはしがらみを乗り越えて有能な人物と手を組みながら、次々と困難に立ち向かっていく。その力強いリーダーシップが非常に痛快で、見応えがある。
シャーリーズ・セロンが国務長官役『ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋』
上院議員と国務長官を歴任し、2016年の米大統領選で、女性として初の主要政党での大統領候補となった人物といえばヒラリー・クリントンだが、映画の世界でも、女性の国務長官が、次期大統領選挙に出馬するさまが描かれたことがある。シャーリーズ・セロン、セス・ローゲン共演の映画『ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋』というラブコメディーがそれである。うだつのあがらないダメ男が、才色兼備の国務長官のスピーチライターとなり、やがて二人は恋に落ちる…という男女逆転版シンデレラストーリーともいうべき物語だ。ちなみにタイトルにもなっている「Long Shot」とは、「勝つ見込みの低い候補者」「大穴」といった意味がある。
将来は大統領になる女の子の日常『未来の大統領の日記』
そして最後はDisney+ (ディズニープラス)で配信中のドラマ『未来の大統領の日記』を紹介したい。アメリカ初の女性大統領に就任した女性エレーナは、中学時代につけていた日記をふたたび手にする。その日記を読んだエレーナは家族や友人と過ごした日々を思い出す。キューバ系のティーンの女の子の日常を追いながら、それがやがて彼女の大統領としての礎を築くことになる。そんな構成が非常にユニークだ。(文:壬生智裕/映画ライター)
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