好きなBL映像化1位は「だかいち」、映像化希望1位は「ただおか」!
#BL#ギヴン#ただいま、おかえり#ブルースカイコンプレックス#ボーイズラブ#ララの結婚#世界一初恋 小野寺律の場合#同級生#囀る鳥は羽ばたかない#恋するインテリジェンス#憂鬱な朝#抱かれたい男1位に脅されています。
桜日梯子原作『抱かれたい男1位に脅されています。』が好きなBL映像化作品1位に!
BL読者による《一番好きなBL映像化作品》、《映像化してほしいBL作品》人気ランキングが発表! 好きなBL映像化のNo.1は「だかいち」こと「抱かれたい男1位に脅されています。」、映像化希望のNo.1は「ただおか」こと「ただいま、おかえり」がそれぞれ輝いた。
2020年はBL作品を原作にした劇場アニメやテレビアニメシリーズなど、BL映像化が大変多くて驚かされた。そんななか、大日本印刷株式会社が運営するネット書店とリアル書店を連携させたハイブリッド型総合書店の「honto」から、約1800名のBL読者による《一番好きなBL映像化作品》、《映像化してほしいBL作品》人気ランキングが発表された。(ランキングは「ハイブリッド型総合書店honto調べ」)
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《一番好きなBL映像化作品》部門の第1位は、桜日梯子原作の「抱かれたい男1位に脅されています。」が獲得。2018年にTVアニメ化された本作は、芸能人同士のBLを描いたコミカルさとエロとストーリーのバランスがいい作品だ。「一番、笑いもドキドキも切なさも全部てんこ盛りと思ったため。」や、「原作の面白さがそのままアニメになっていたので。」という声から、原作のテンポや魅力をそのままにTVアニメ化されたことが、多くの原作ファンの心を掴んだようす。さらに、「BLを好きになったきっかけがこのアニメだったので」といった声も多く、本作がBL作品に触れるきっかけとなった人が多かったようだ。
第2位には、2019年にTVアニメ化、2020年にはアニメ映画化されたキヅナツキ原作の「ギヴン」。バンド活動と青春を描いた本作は、「原作の表現を残しつつあれだけの曲が作られたのは、本当に凄いと思う。曲が流れたとき、鳥肌がとまらなかった。」という声が表すように、映像化にあたり難しいであろう音楽表現の良さに魅了された人が多かったのが特徴的だ。魅力的な原作に加えて、映像化作品としてのクオリティの高さも感じられる。
第3位には、中村明日美子原作のレジェンド的な作品「同級生」がランクイン。美しい絵に繊細な物語、そして独特の雰囲気から多くのファンを有する作品で、2016年にアニメ映画化されている。「何より原作が好き。そして映画では、その原作の世界観を壊すことなく新たな魅力をプラスしたから。」と、原作の世界観を尊重しながら、映像化ならではの魅力を放って映像化することに成功し、原作ファンも唸らせている。
第4位はヨネダコウ原作による神作品と言われる「囀る鳥は羽ばたかない」。ドMで変態で淫乱という真誠会若頭の矢代と、付き人兼用心棒としてやってきた無骨で実直な百目鬼。傷を抱えた2人による歪んでいるようでいて実はピュアなラブストーリー。様々なBLランキングの常連となっている人気作で、2020年2月に劇場アニメ化されてヒットした。「心理描写が素晴らしくBLという枠にとらわれない繊細な人間ドラマを描いている作品だから」と、奥行きのある原作自体のポテンシャルに魅了された人が多かったようだ。
第5位は中村春菊原作による長く愛されるシリーズから「世界一初恋 小野寺律の場合」 がトップ5入りを果たした。2020年2月には「世界一初恋 プロポーズ編」も劇場アニメ化されている。出版業界を舞台に横暴編集長vs新米編集者によるラブバトルが展開する。「アニメキャストも豪華で、原作に忠実に制作されていて、とても好きです。今でもアニメを見返したり、劇場版も見に行くなど、思入れの強い作品です」と、熱い固定ファンからの票を多く集めたことがうかがえた。
6位以降には2020年にジャニーズの大倉忠義と成田凌共演で映画化した水城せとな原作の「窮鼠はチーズの夢を見る」や、ヨネダコウ原作の「どうしても触れたくない」がランクイン。実写化は好きじゃないというBLファンもなかにはいるが、実写化に対しても好意的にみている人も少なくないと見える。ランキングを総合してみると、やはり原作自体のファンが多く、原作の世界観を壊さずに映像化していることが人気のポイントとなっているようだ。
オメガバース作品の『ただいま、おかえり』が映像化してほしいBL作品第1位に!
《映像化してほしいBL作品》部門の1位には、いちかわ壱原作の「ただいま、おかえり」 が輝いた。エロさと不条理な不憫さを売りにする作品が多いオメガバースのジャンルにおいて、ハートフルなホームドラマという新しいオメガバースの在り方を見せた。人気が高くシリーズ化されている。女性読者が好きな子どもが出てくるところも人気の秘訣だろう。
第2位は市川けい原作の「ブルースカイコンプレックス」 。接点のなかった2人が出会って惹かれていく高校生BLの王道だ。攻めが無表情なのにめちゃくちゃ受けを溺愛しているのがいい。巻数が進むごとに成長して大学生となり、同棲も始めて2人の中もより親密になっていく点もファンが離れない理由と言える。
第3位は人気のコンビ作家・日高ショーコ原作の「憂鬱な朝」がランクイン。由緒ある子爵家を舞台に描くクラシカルロマンで、若くして当主となった年下攻めの久世暁人とクールなツンデレの家令・桂木智之による重厚なラブストーリー。シリアスな展開ながら主従萌えや褌などの和装萌えといった萌え度の高さも人気のポイントだ。映像化するなら実写化で見てみたいところだろう。
第4位はなんと、丹下道による「恋するインテリジェンス」 。劇画調というか硬派な絵柄でスパイ活動を行う特殊情報組織を描いているが、実はぶっ飛んだギャグBL。諜報活動の中には「色仕掛け任務」もあり、入省した男性分析官は「男役」と「女役」に分類され、二人一組の「バディ」となり、特訓をするのだ。誰だ? この作品に投票したのは? こんなの映像化されたら面白いじゃないか!
第5位はためこう原作の「ララの結婚」 。約束されていた富豪との婚儀の直前、双子の妹・ララは好いた男と村を離れる。兄のラムダンはララを無事に逃がすため、ララのふりをして花嫁に成り代わる。適当なところで富豪の家から抜け出すつもりだったラムダンだが、夫となったウルジに抱かれてしまい…? ツンデレ美人なラムダンがかわいく、無表情だがド執着攻めのウルジにゾクゾクさせられる、異国情緒あふれる結婚譚。
6位以下にはケモミミシリーズとして人気の羽純ハナ原作の「レムナントー獣人オメガバースー」や、志水ゆき原作の「花鳥風月」と「是-ZE-」の2作が入り、ファンタジー作品も人気があることがわかる。ランキングを総合して見ると、非常にバラエティに富んでいるラインナップだが、絵柄の綺麗な作品が多い。映像化において実写化よりもアニメ化で見たいと思っている人が多いのかもしれない。
これからもますます増えてくるだろうBL作品の映像化。今後はどんな作品がどんな形で映像化されるのか楽しみでならない。(文:牧島史佳/ライター)
◆アンケート調査概要◆
調査タイトル:BL(ボーイズラブ)に関するアンケート調査
調査期間:2020年10月15日~10月18日
調査方法:honto会員向けメールアンケート
調査対象:ハイブリッド型総合書店「honto」<ネット書店(本の通販ストア、電子書籍ストア)と、丸善、ジュンク堂書店、文教堂などのリアル書店>にて、2020年1月~9月に「BLジャンル」商品を合計3,000円以上(税抜)購入したhonto会員1,746名
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