酒井法子幻の主演映画がようやく公開
2014年に撮影されながらお蔵入りとなっていた酒井法子主演映画『空蝉の森』が来年2021年2月5日に公開となるが、このたび特報と場面スチール写真が公開された。
雄蝉と違い鳴けない雌蝉のように、泣くこともできずひとりトラウマを抱えて生きてきたミステリアスな女・結子を演じる酒井。今回公開された写真では、帰ってきた結子を「別人だ」と言い張る夫・昭彦役の斎藤歩の右手には、鈍器が握られている。
また、結子の家の防犯カメラが内側向きだと目ざとく見つける退職直前の假屋警部役・柄本明は、フリージャーナリスト青柳役の金山一彦とラーメン屋で対峙するが、互いの推理を闘わせているのだろうか……?
そのほか、カウンセリングルームで結子に何やら問いかけている夫の精神カウンセラー・山井役・西岡德馬や、民宿の女将・佐藤役で、柄本明の妻にして2018年にこの世を去った角替和枝が青柳の取材を受けるカットもある。いずれも秘密の鍵を握る人物たちだ。
最後まで展開が読めない! 心揺さぶるミステリー作品
本作は、ヒッチコックの『めまい』、『レベッカ』などを彷彿とさせるミステリー映画で、監督は『無垢の祈り』、『私の奴隷になりなさい』などタブーと言われた題材を作品化してきた亀井亨。
物語は冒頭から紛糾する。3ヵ月失踪した後突如帰宅した妻・結子(酒井)を夫・昭彦(斎藤歩)は「別人」だと主張。また、定年退職直前の失踪課の警部・假屋(柄本明)は新人刑事に向かって、「あの家の防犯カメラは、外向きでなく内側向きだった」と不自然な点を指摘する。
結子は、夫の精神カウンセラー・山井(西岡德馬)に、「夫は祖父の遺産をもらえなくなるから、私が戻ってきたら困るはず」と相談すると、結子の前に夫の女(長澤奈央)まで現れる。
一方で、失踪者を調べるのが趣味というフリージャーナリスト・青柳(金山一彦)が真実に迫ろうと、島で民宿を営む佐藤 (角替和枝)に会いに行くが、假屋警部とは見立てが違うようだ……こうして二転三転する物語の行き着く先は如何に?
『空蝉の森』は、来年2021年2月5日公開。
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