パンデミックにより、TV番組の仕様も一変。春から夏にかけてトーク番組は軒並みリモート形式に変わり、各番組の司会者は自宅からZoomで出演する形になった。そんな中、7月に超人気番組「エレンの部屋」の元スタッフから制作現場の劣悪な環境を告発する声が上がり、関係者への調査を経て、プロデューサー3人が担当を外される事態が起きた。
給料未払い、いじめ横行の根本原因は製作者! 米人気番組が終了の危機?
アカデミー賞授賞式の司会や、ハリウッド・スターやセレブたちの素顔を引き出す話術で大人気のエレン・デジェネレスの冠番組「エレンの部屋」だが、給料の未払いや人種差別、デジェネレスが下働きのスタッフに冷淡であることなど、次々にクレームが寄せられ、デジェネレスはスタッフたちに宛てて謝罪の手紙を送った。
「この番組初日のミーティングで『エレンの部屋』は幸せな場所になるはずだと皆さんに話しました。誰も声を荒らげず、誰もが敬意を払われると。ところが、何かが変わってしまいました。そして約束が果たされなかったと知って、とても残念に思っています。本当に申し訳なく思っています」「このようなことが2度と起きないよう、約束します」と綴ったが、彼女自身が直接ハラスメントをしたわけではないにせよ、状況を全く知らなかったかのような態度には批判の声も上がった。
この謝罪の直後には、元スタッフ36人が上司からの度重なるセクハラがあったと告発。さらに事態は炎上してしまった。
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一時はデジェネレスが番組降板を望んでいるとも報じられたが、9月から番組は無観客で新シーズンがスタート。番組冒頭のモノローグでデジェネレスが経緯を説明し、「みんなで問題について話し合い、必要な点を改善しました。これから新しい章を始めます」と宣言したが、今夏の騒動の影響は大きく、ゲストのブッキングが難航気味だという。これまではプロモーション効果も大きい同番組には旬のセレブたちが我先に出演してきたが、現在は誰もが二の足を踏む状態。はっきり「出ない」と意思表示しているセレブたちもいるようだ。
12月に入って、デジェネレスはツイッターで新型コロナウイルスに感染したことを公表した。幸い症状は軽いものの、番組制作は一時中断。デジェネレスは「年末年始の休暇シーズン明けにお会いしましょう」とツイートしている。
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