2020年振り返り：ショーン・コネリー、イアン・ホルム…名優たちが逝去

#ケリー・プレストン #イアン・ホルム #カーク・ダグラス #ショーン・コネリー #チャドウィック・ボーズマン #マックス・フォン・シドー #デイヴィッド・プラウズ #ナヤ・リヴェラ #ヒュー・キース・バーン 2020.12.28

欧米では2月後半からコロナ禍が始まったが、そんな渦中で逝去したセレブたちがいる。今年は往年の巨星の大往生、人知れず闘病していた人々、不慮の事故でこの世を去った人まで、ハリウッドで活躍したスターたちが惜しまれながらこの世を去った。

2月5日（現地時間）、103歳で大往生を遂げた名優カーク・ダグラス。1916年に生まれ、1940年代から俳優として活動を始め、アカデミー賞主演男優賞候補になった『炎の人ゴッホ』や『スパルタカス』『突撃』などに出演。1996年にアカデミー名誉賞も受賞した。同年に脳梗塞を患って言語障害が残ったが、03年に『グロムバーグ家の人々』に出演し、息子のマイケル・ダグラス、孫のキャメロン・ダグラスと共演。晩年はハフポストなどにコラムを寄稿していた。

ダグラスと同い年で、104歳の誕生日を迎えて1ヵ月足らずの7月26日（現地時間）に逝去したのは『風とともに去りぬ』のメラニー役で知られるオリヴィア・デ・ハヴィランド。1916年に東京で英国人の両親のもとに生まれ、帰国後に1930年代から女優として活躍。アカデミー賞主演女優賞を2度受賞し、1980年代後半に女優を引退。2017年、101歳の時にイギリスで「デイム」の称号を与えられていた。

ショーン・コネリーは10月31日（現地時間）、バハマ諸島ナッソーの自宅で90歳で亡くなった。『007』シリーズの初代ジェームズ・ボンド俳優となり、ボンド役を卒業後は「ロビンとマリアン」や『薔薇の名前』などで活躍。1987年の『アンタッチャブル』でアカデミー賞助演男優賞を受賞した。2006年に俳優を引退し、晩年は記憶障害を患っていたことを、妻がコネリーの死後に明らかにした。

『第七の封印』『エクソシスト』、最近では『スター・ウォーズ／フォースの覚醒』にも出演していたスウェーデン出身の名優マックス・フォン・シドーは3月8日（現地時間）、90歳で亡くなった。

『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのビルボ・バギンス役で知られるイアン・ホルムは6月19日（現地時間）、88歳で逝去。晩年はパーキンソン病に苦しんでいた。『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズで主人公フロドを演じ、ホルムの遺作となった『ホビット決戦のゆくえ』で共演したイライジャ・ウッドはツイッターで親しみを込めて「さようなら、おじさん」と追悼した。

So sad to hear that the singular, brilliant and vibrant, Sir Ian Holm has passed. Farewell, uncle. pic.twitter.com/q9RBKT3hBC

— Elijah Wood (@elijahwood) June 19, 2020

突然の訃報に世界中に衝撃が走ったのは『ブラックパンサー』のチャドウィック・ボーズマンだ。

8月28日（現地時間）、大腸がんで43歳の若さでこの世を去ったボーズマンは生前、病気については一切公表しておらず、共演者も何も知らずにいた。ボーズマンは2016年にステージ3の大腸がんの診断を受けたが、極秘裏に治療しながら仕事を続け、『ブラックパンサー』などに出演。残念ながら病状はステージ4へと進行した。死の数ヵ月前には昨年婚約したシンガーのテイラー・シモーネ・リードワードと結婚していたボーズマン。遺作の『マ・レイニー・のブラックボトム』はNetflixで配信中だ。

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TVシリーズ「glee/グリー」のサンタナ・ロペス役で人気を博したナヤ・リヴェラは7月8日（現地時間）に幼い息子2人とカリフォルニア州ピルー湖に出かけて行方不明になった。同夕（現地時間）に貸しボートに1人で乗っているのが発見された4歳の息子は「ママは泳いでいって、戻ってこなかった」と話し、捜索が行われたが難航。5日後に湖面に遺体が発見された。事件性は少なく、溺死事故と認定された。享年33歳。

インスタグラムの最後の投稿は事故当日、息子にキスするセルフィーに「2人きり」と一言添えてあった。

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『ザ・エージェント』『ツインズ』などに出演し、ジョン・トラヴォルタ夫人としても知られるケリー・プレストンは7月12日（現地時間）、57歳で亡くなった。乳がんで２年間闘病していたが、公表はしておらず、インスタグラムには家族との笑顔の写真が投稿されていた。最後の投稿は6月の父の日のもので「私の知る最高の父親に。愛してます」と夫にお祝いメッセージを送っていた。